呉花崗岩の風化紋様

江田島地図2分割北(三高西方海岸) 

花崗岩の岩壁には様々な紋様を見ることができます。

CIMG8281 
(画像の左右80cm)
花崗岩中の鉄分と水が作用したと思える紋様です。

CIMG8283 
(画像の左右60cm)
岩の割れ目から染み出した地下水で作られました。

CIMG8249 
(画像の左右120cm)
鳥取砂丘の風紋のようにも見える凸凹は、風の作用?かな~・・・(^_^;)です。

CIMG8334 
(画像の左右3m)
わりと、どこにでも見られる、レンガ紋様?は、花崗岩に薄い脈で貫入した、珪長石の方形風化?です。
スポンサーサイト

不気味に変質した花崗閃緑班岩

江田島地図2分割北(三高西方海岸) 

潮が引くと、海ボウズが現れる海岸。 

CIMG8276 
(画像の左右2m)
で、で、で、出た~~~。
火山地帯で、硫黄が吹き出ているかのようにも見える、黄色い岩頭は超ビックリな光景です。

CIMG8267 
(画像の左右12cm)
もっとも判りやすい新鮮?な部分をアップしました。
おそろしく風化していますが、石英やカリ長石、黒雲母が張り付いています。

CIMG8271 
(画像の左右30cm)
海ボウズの唇です。
って?・・・鉄分の多く含まれた部分がサビ色に変色しています。

CIMG8277 

この、ズブズブに風化した花崗閃緑班岩の岩脈は、幅3mで宮島の方向へと進み、海中に消えます。

特異なひび割れをする斑岩~安山岩

江田島地図2分割北(三高西方海岸) 

この付近では、急激に冷却した熔岩を思わせるような、パンの皮状にひび割れた外観の転石が見られます。

CIMG8218 
(画像の左右80cm)
まるで海中に押し出された、溶岩流のようなひび割れをした転石です。
石質は安山岩っぽい感じもしますので、あるいは貫入した斑岩岩脈の最上部にあって、急速に冷却された岩石だったのかも・・・(*^。^*)です。

CIMG8219 
(画像の左右60cm)
空中を飛んできた熔岩が、海中に落下してひび割れたように見える転石もあります。
表面の白いのはフジツボです。
 
CIMG8215 
(画像の左右1m)
右の黒っぽい班の部分は、斑岩が上昇中に地下深くで捕獲した、閃緑岩です。
地中深くで、捕獲された閃緑岩は上昇中に角が溶けて丸くなっています。

左上部に風化が進み茶色くなった、一辺が30cmの岩塊は玖珂層群の泥岩です。
角ばっていますので、岩脈の最上部で取り込まれると、解ける間もななくすぐに固まってしまったのでしょう。

CIMG8217 
(画像の左右60cm)
一辺が20cmの黒い部分が、玖珂層群の泥岩です。
貫入した斑岩岩脈の最上部は、玖珂層群にその頭を冷やされたのかも・・・(^_^;)です。

CIMG8216 
(画像の左右80cm)
この転石の元となる斑岩岩脈は陸上には見当たりませんので、おそらく海中に脈を作っているのだろうと思います。

石英粒の目立つ花崗閃緑班岩

江田島地図2分割北(美能東方海岸) 

班晶となる石英粒が大きく発達した、花崗閃緑班岩の岩脈です。

CIMG8233 
(画像の左右120cm)
左側の赤っぽい部分が呉花崗岩で、黄色っぽい部分が花崗閃緑班岩です。

CIMG8235 
(画像の左右20cm)
花崗閃緑斑岩の班晶となる、石英の発達が特に目立つ岩盤です。
部分的には結晶面の見える石英粒もありますが、残念なことに高温石英にまで発展した石英粒は見当たりません。
もう少し深部の風化が進めば、あるいは高温石英の、すばらしい結晶を見ることができるかも・・・(*^。^*)です。

CIMG8237 
(画像の左右20cm)
この部分では風化し、白くなったカリ長石の班晶も見ることが出来ます。
江田島の近辺で、高温石英の結晶が採取できる場所は、呉市広町にあります?ありました?・・・(^_^;)です。
また、四国では薄紫色の高温石英が採取されたこともあります。


花崗閃緑班岩のタマネギ状風化

江田島地図2分割北(美能東方海岸) 

名づけて、「石生み」の岩壁です。
立派なお子様を沢山授かりたい方は、ぜひ参拝においで下さい・・・(^_^;)です。

CIMG8242 

花崗閃緑班岩岩脈の一端が、タマネギ状に激しく風化し、丸くなった石たちが今にも生れ落ちてきそうな雰囲気です。

CIMG8240 
(画像の左右2m)
花崗閃緑班岩に、方形にひび割れが入り、ひび割れた角のほうから風化が進んで、中心部のコアーが丸く残ったものです。

CIMG8241 
(画像の左右30cm)
近づいてみますと、間違いなく花崗閃緑班岩です。

呉花崗岩と花崗閃緑班岩

江田島地図2分割北(美能東方海岸) 

この付近の海岸には、呉花崗岩を南北に割って花崗閃緑班岩や、珪長岩の岩脈が走っています。

CIMG8253 

半分から左が花崗閃緑班岩の岩脈で、右側が粗粒黒雲母花崗岩(呉花崗岩)です。

CIMG8257 
(画像の左右20cm)
花崗閃緑班岩の岩脈に黒っぽい石英閃緑岩が捕獲されています。

CIMG8256 
(画像の左右15cm)
膨張率の違いなのか?、石英閃緑岩を包む花崗閃緑班岩には放射状に無数の亀裂がはいっています。
深成岩は一般に色が黒くなるほど、石英(珪酸分)が少なくなり、 酸性岩から中性岩 塩基性岩へと変わります。
色白?の花崗岩は酸性岩で、花崗岩<花崗閃緑班岩<石英閃緑岩<閃緑岩と色が濃くなり塩基性が増します。

岩石分類図 
(申し訳ないことに、出典が不明・・・m(__)mです。)
先人が考案された、とても判りやすい、火成岩岩石の分類表です。

呉花崗岩と石英

江田島地図2分割北(がんね) 

この付近の呉花崗岩には珪石質に富む洞や脈が目立ちます。

CIMG6226 
(画像の左右120cm)
大きな珪石の岩塊を包有した、粗粒黒雲母花崗岩です。

CIMG6228 
(画像の左右150cm)
珪長石の小さな岩脈ですが、この付近の脈は珪石質が特に多いようです。

呉花崗岩とペグマタイト

江田島地図2分割北(美能南方海岸) 

呉花崗岩の岩体には小さなペグマタイトをよく見ます。

CIMG8309 
(画像の左右2m)
海岸に突き出した、花崗岩の突端に石英塊とカリ長石がぎっしりと詰まったペグマタイトです。
CIMG8313 
(画像の左右20cm)
このペグマタイト(晶洞)内には、きれいに結晶した水晶と、風化した黒雲母と、ぼろぼろと崩れるカリ長石塊があります。

呉花崗岩のシュリーレン

江田島地図2分割北(美能南方海岸) 

この付近の海岸岩壁では、墨を流したようなシュリーレンが見られます。

CIMG8351 
(画像の左右150cm)
母岩は粗粒の黒雲母花崗岩です。
シリューレンは花崗岩マグマが流動していた痕跡で、黒っぽい部分は、黒雲母や角閃石が濃集したものです。

CIMG8350 
(上の拡大画像左右50cm)
上の画像の右上部を拡大したものです。
普通、シュリーレンとペグマタイトは平行することが多いのですが、ときにシュリーレンを断ち切って成長するペグマタイトも有ると聞きます。

CIMG8346 
(画像の左右110cm)
この流れが止まったのは8000~8600万年前のこと・・・(*^。^*)です。

ピンクの縞模様をした花崗斑岩

江田島地図2分割北(沖美鹿田北方海岸) 

海岸の砂浜の先に・・・ヽ(〃^-^)/です。

CIMG8375 
(画像の左右30cm)
脈の幅は80cm、長さ20mくらいの露頭があります。
石英のツブツブが目立つ真っ白な斑岩にカリ長石のピンクの縞模様が入っています。

CIMG8376 
(画像の左右20cm)
ほぼ同じ部分の拡大です。
直射日光のせいで、色が薄く見えます・・・(^_^;)です。

CIMG8378 
(画像の左右20cm)
脈のエンド部分です。
花崗斑岩というよりは、石英粒の入った閃長岩、あるいはモンゾニ岩、かも・・・(^_^;)です。
でも、岩脈の反対側エンドは花崗斑岩?だったと思います?です。

球状花崗岩(球状江田島閃緑花崗岩?)

江田島地図2分割北(沖美鹿田北方海岸) 

球状花崗岩の産地は、日本にも何箇所かあり、天然記念物に指定されていますが、美しさからいえば、江田島の桃色球状花崗岩が、間違いなく日本で一番です。

小さな岬の突端ですが、高さ20m横幅30mの断崖は、基盤のカリ長石が風波に削られピンク色に輝いています。

CIMG2184 
(画像の左右2m)
撮影したのが5年ばかり前で、しかも安物のコンパクトデジカメですのですので、今一つハッキリしませんが、実物はワァオ~~~ ヽ(〃^-^)/ です。

CIMG2737 
(画像の左右4m)
光線の加減で見づらいのですが、画像の右下から斜め上に直径20cm弱の球状花崗岩が脈幅1mでビッシリ並んで駆け上っています。

普通に視認できる、球状花崗岩の脈は2つですが、潮が引くと海中にある脈も見れます。

CIMG2171 
(画像の左右1m)
画像に見える球状花崗岩の直径は20cm前後です。

CIMG2739 
(画像の左右25cm)
球状花崗岩の成因は、はっきりしませんが、
1)小さな核が回転しながら岩脈を流れ、ゆきだるま式に成長した。
2)雪の結晶が成長するように、放射状に結晶した。
3)過冷却現象によって、微細結晶が瞬時に寄り集まった。
4)強い上昇気流の中でアラレが大きく成長し、ヒョウになるのと同じ。
など?、様々な説がありますます。

CIMG2100 
(画像の左右25cm)
カキ殻のくっ付いた、球状花崗岩の転石です。
少し離れた海岸には、多数の球状花崗岩のブロックが打ち上げられていますので、海中にも別の球状花崗岩岩脈が眠っていると、イマジン・・・(*^。^*)です。

2014-04-26 002 035 (1024x769) 
(画像の左右25cm) 追加記事と画像(2014.04)・・・です。

先日、NHK広島放送局の「お好みワイドひろしま みっけ!!」で調査していただいたところ、国内で「球状花崗岩露頭」として天然記念物指定を受けている、茨城県筑波の峰寺山や愛知県瀬戸の猿投山、下伊那郡喬木村の毛無山などに産する「球状花崗岩」と、当地(江田島市沖美町)の球状をした花崗岩とでは成因が異なるであろう。との、見解をいただきました。

当地の球状をした花崗岩は、いわゆる「球状花崗岩」の定義である、中心部から外部に向かって層状に配列している様子がみられない。
おそらくは、石英閃緑岩を捕獲した球状の花崗岩、仮に「江田島型球体状石英閃緑捕獲花崗岩」とでも呼ぶべき花崗岩であろう。

詳しくは、未研究であり不明であるが、どこにでもは無い、特異な花崗岩ではある。
と、・・・(^_^;)です。

2014-04-26 002 037 (1024x768) 
(画像の左右80cm)
ま、いずれにいたしましても珍しい産状をした球状の花崗岩です。

2014-04-26 002 031 (1024x768) 
(岸壁の高さ約20m)
十年ばかり前、始めて目にした時よりも色がかすれてしまったように感じます。
ピンクの岸壁が風波で消滅する前に・・・

砂岩の表面に緑れん石

江田島地図2分割北(沖美鹿田北方海岸) 

この付近は呉花崗岩地帯ですが、東の砲台山にある玖珂層群から転げ落ちたと思える転石が数多くあります。

CIMG8392 
(画像の左右2m)
砲台山では新鮮な面を確認できなかった玖珂層群の砂岩が、海岸で波に洗われていました。

CIMG2108 
(画像の左右30cm)
砂岩の表面に、緑れん石を析出しています。

CIMG8394b  
(上のアップ画像左右5cm)
緑れん石は、低温の広域変成帯に出現することが多い鉱物です。
長野県の特産品で「やきもち石」と呼ばれるものは、ころっとした球形~楕円形の石を割ると、中に緑れん石が入っている、とか・・・。
此方の緑れん石は、大きな岩の表面にウグイス餡のようにくっ付いていました・・・(*^。^*)です。

入鹿鼻のペグマタイト(5)

江田島地図2分割北(沖美入鹿鼻) 

入鹿鼻を少し北に上ると、蜂の巣岩が波を被っています。

CIMG8176 
(画像の左右150cm)
波うち際に直径6mくらいの大岩があり、表面にボッコボコに穴の開いた、蜂の巣岩です。

CIMG8167 
(画像の左右2m)
一つ一つは直径20cmくらいの小さなボール状のペグマタイトですが、中にはカリ長石と石英がぎっしりと詰まっています。

CIMG8168 
(画像の左右50cm)
付近には同じように穴の開いた岩がありますが、中身の水晶?は波に持っていかれた後のようです。

入鹿鼻のペグマタイト(4)

江田島地図2分割北(沖美入鹿鼻) 

ペグマタイトを分断する珪長石の岩脈です。

CIMG8145 
(画像の左右70cm)
細粒黒雲母花崗岩にできた、ペグマタイトを割って、珪長石岩脈が貫入しています。

液状だった花崗岩の岩体が地中で固まるには数百?万年、ペグマタイトはもっとも終盤に花崗岩岩体の残液から出来るといいます。
完全に個体となった花崗岩にひび割れができ、その花崗岩の岩体よりも下にある高温液状の部分から、新たな岩液がたち上がってきた・・・と。

CIMG8147 
(上のアップ画像で左右15cm)
この珪長石は灰色で有色鉱物が多く含まれています。
一般には、地下深くからたち上がった岩脈は色黒ですので、閃緑班岩と同じような深部から出てきたのかも、・・・。

しかも花崗岩が完全に固まった、後の時代に貫入したのです。

CIMG8155
(画像の左右1m)
近くには別の珪長石岩脈が面白い模様を作っていました。


入鹿鼻のペグマタイト(3)

江田島地図2分割北(沖美入鹿鼻) 

磁鉄鉱を含むペグマタイトもあります。

CIMG8131 
(画像の左右12cm)
消しゴムのような形で、カリ長石の中に納まっている、磁鉄鉱の塊りです。

CIMG8124 
(画像の左右25cm)
褐鉄鉱に変質した?と思われる磁鉄鉱の塊りも・・・(^_^;)です。

CIMG8352 
(画像の左右25cm)
赤っぽく見えるのは赤鉄鉱?べんがら?・・・(^_^;)です。

CIMG8182 
(画像の左右25cm)
鉄の化合物には違いないと思いますが?・・・(^_^;)です。



入鹿鼻のペグマタイト(2)

江田島地図2分割北(沖美入鹿鼻) 

この付近でもっとも見て頂きたいのは、鉄かんらん石を含むペグマタイトです。

CIMG8096 
(画像の左右12cm)
回りの花崗岩が硬く、標本として取り出すことはできませんが、写真画像として残すには最適な、鉄かんらん石のペグマタイトです。

CIMG8181 
(画像の左右10cm)
これらの画像撮影は2007年10月です。
まともに波を被る場所で見ましたので、今は波に削られて無くなっているか?、もっと見ごたえのある新しい晶洞が現れているか?、もう一度観察に行きたいところ・・・(*^。^*)です。

CIMG8355 
(画像の左右12cm)
一見、鉄かんらん石と同じように見える黒い鉱物ですが、こちらは黒雲母です。

CIMG8104 
(画像の左右25cm)
晶洞の端っこの方にできた黒雲母の結晶です。


入鹿鼻のペグマタイト(1)

江田島地図2分割北(沖美入鹿鼻) 

この付近の岩肌は波できれいに洗われていて、ペグマタイトを観察するには最適の場所です。

CIMG8106 
(画像の左右20cm)
周りをカリ長石でビッシリと囲まれた晶洞の中に白い水晶の頭が出ています。

CIMG8134 
(画像の左右12cm)
白く風化したカリ長石の中に白い水晶の美晶が輝いています。

CIMG8354 
(画像の左右25cm)
晶洞が出来る直前?まで流動していた岩液が、黒い筋となって記録されています。

CIMG8113 
(画像の左右20cm)
晶洞内で黄色く風化しているのは、斜長石です。

CIMG8115
(画像の左右18cm)
石英で囲まれた晶洞の中にも黄色く風化した斜長石です。

入鹿鼻の呉花崗岩

江田島地図2分割北(沖美入鹿鼻) 

この付近の呉花崗岩は、細粒の黒雲母花崗岩です。

CIMG8094 
(画像の左右30cm)
波に洗われた岩肌はピンクに輝いてきれいですが、クラックも多く入っていて風化が進んでいます。

CIMG8111 
(画像の左右1m)
珪長岩の小さな岩脈もみられます。

CIMG8126 
(画像の左右40cm)
ペグマタイトも多くありますが、大きな晶洞に発達したものはありません。
中央部の石英をピンクのカリ長石が取り囲んでいます。 

CIMG8125 
(画像の左右35cm)
この付近で見られる典型的なペグマタイトです。
ペグマタイトの上の方には黒い雲母が集まっています。

CIMG8099 

中央の岩は夫婦岩と呼ばれ、二本の石柱が現在の3倍くらいの高さまで伸びていましたが、大型台風の荒波で叩き落されてしまいました。

入鹿鼻南方の江田島大断層

江田島地図2分割北(沖美断層いるか) 

この付近を江田島大断層が走っているはずなんですが?・・・(^_^;)です。

CIMG2085 

入鹿鼻のサンビーチ手前にある崖です。
工事中に見に来る機会が無かったことが、ヒジョ~~~に残念です。

CIMG2081 
(画像の左右10cm)
整備された後の崖の一部に、横幅2mくらいの粘土状の青白っぽい土?が有りましたので、多分これが江田島大断層の痕跡ではないか?と、かってに思っています・・・(^_^;)です。

断層地図 
(地質調査所資料より)
北東方向に、江田島町「青年の家」の付近まで記録されています。
太古の断層で、今は断層の活動は終わっているみたい・・・(*^。^*)です。

是長の鉄鉱石採掘坑道

江田島地図2分割北(沖美畑鉱山) 

玖珂層群由来の鉄鉱山です。

CIMG4333 

きれいに積み重ねられた石垣を見ながらの農道散策中、赤褐色の鉄サビが付着した積み石が気になり、通りがかりの村人にお聞きしました。
「この積み石、赤くサビ汁が着いているみたいなんですが?」
「昔なぁ~、この上の山で鉄をほっとったんじゃ~」

で、お話を要約しますと・・・。
戦前、農閑期には村人が数人集まって鉄鉱石を掘り出し、肩に背負って船着場まで運んでいました。
その鉄鉱石を何処に送ったかは知らないが、この谷を登った所に今でも坑道の入口が見えるはず・・・だ、そうです。

CIMG4335 

画像中央の谷に坑道の入口があったそうですが、登ってみる気にはなりませんでした・・・m(__)mです。
右の頂は野登呂山(宇根山542m)で、今は銀色に輝く鉄のアンテナ塔が建っています。


畑漁港北方海岸の転石

江田島地図2分割南(畑漁港南方) 

この付近の海岸には、どうしてこんな石がって、超イマジンな転石がゴロゴロ・・・(*^。^*)です。

CIMG2076 
(画像の左右20cm)
緑っぽいのは、閃緑班岩???
黒いのは、角閃石を多く含有した花崗閃緑班岩???
白い点は斜長石???
ど~~~して、小さな穴が彼方此方に開いてんでしょうか???

CIMG2078 
(画像の左右12cm)
雨が降り出したので、ポツポツと濡れていますが・・・
高温で焼かれた、玖珂層群の泥岩?・・・

CIMG2111 
(画像の左右25cm)
多分、玖珂層群の互層チャート部分でしょうねぇ~~~ (^_^;)です。


砲台山の層状チャート

江田島地図2分割北(砲台山) 

砲台山(401.8m)は玖珂層群の層状チャートと泥岩で出来ています。

120117 050 
(画像の左右3m)
小山の頂上部に残る玖珂層群の層状チャートです。
砲台山の山頂は大規模工事で原形は不明ですが、南の方の尾根には風化に強い層状チャートの岩体が残っています。

120117 054 
(画像の左右30cm)
層状チャートの小山から崩れ落ちた転石です。
スベスベ肌で緻密なチャートです。

CIMG8554  
(画像の左右150cm)
砲台山林道に見られる露頭です。
玖珂層群の泥岩部分は風化で泥状になり、地表面には出ていません。

CIMG8298 
(山頂より宮島方向を望む)
砲台山は観光整備され、北西には宮島が、南西には遠く山口県の阿多田島や柱島、周防大島などの多島美と、その先に沈む夕日を楽しむことができます。

砲台山付近の花崗閃緑斑岩

江田島地図2分割北(砲台山) 

この地が砲台山と呼ばれるのは、日露戦争に備えて西日本で最大規模とも云われる、総面積6万坪の砲台が設置された為です。

120117 087 
(画像の左右40cm)
砲台山の南方にある、林道に露頭が見える花崗閃緑班岩です。
一般的な閃緑班岩にくらべ、石基に有色鉱物が多く、黒っぽく見えます。

CIMG8552 
(画像の左右60cm)
砲台山林道の完成記念碑ですが、工事中に出土した花崗閃緑班岩を利用して作られています。
先の、南にある黒っぽい花崗閃緑班岩とは、別の岩脈から出土したものだと思います。

120117 083 
(画像の左右20cm)
砲台構築の石垣に多用されている花崗閃緑班岩です。
砲台山を貫く、大きな花崗閃緑班岩の岩脈から切り出し、利用した石材も相当量があるだろうと思います。

玖珂層群包有の緑色岩

江田島地図2分割北(砲台山の南) 

ジュラ紀後期の頃に、海洋プレート上の海底火山で作られた玄武岩が、海溝で玖珂層群に取り込まれたものです。
ジュラ紀の最末期にユーラシアプレート東岸に付加しました。

120117 025 
(画像の左右20cm)
砲台山の南に伸びる遊歩道の小山に頭を出していますが、草木や落ち葉に覆われて見つけにくいかも・・・(^_^;)です。

120117 085 
(画像の左右2m)
玄武岩由来の緑色岩は再結晶化のため、緑色の角閃石が大部分を占め、緑れん石、チタン石、褐色黒雲母、斜長石及び不透明鉱物を少量含む・・・と、地質調査所資料より。

120117 086 

砲台山の南の林道にも露頭があります。

玄武岩地図
(地質調査所「厳島地域の地質」より)
記号Kbの緑色の部分です。

呉花崗岩と玖珂層群との溶融接触部

江田島地図2分割北(三高ダムの南) 

この付近で見る、玖珂層群との接触花崗岩は細粒となっています。

CIMG2070 
(画像の左右15cm)
黒っぽいのが玖珂層群の泥岩部で、白っぽいのが細粒呉花崗岩です。

玖珂層群泥岩グラニュー化 
(倍率約200倍)
玖珂層群の泥岩部は高熱のため、グラニュー化され、石英や柘榴石が粒状になって見えます。

CIMG8516 
(画像の左右30cm)
清水の出る谷で、変わった模様の転石を見ました。
熱変で溶け始めた玖珂層群に、花崗岩液が貫入したのかも?・・・(^_^;)です。

石灰岩採掘跡地

江田島地図2分割北(三高ダム) 

この地では昭和30年代まで、ダイナマイトを使用した露天掘りで石灰岩を採掘していました。

CIMG8509 

石灰採掘現場と焼成窯は三高ダムの西岸、画像中央部付近の谷に有ったと聞きましたが、草木鬱蒼とし近づくことはできませんでした。

生石灰焼成釜 
(地質調査所資料「地質ニュース1999」より)
採掘される石灰岩は玖珂層群に取り込まれた、南の島のサンゴが変成したもので、品質は極優良品だったと言います。
三高ダムの周回道路に、石灰岩の欠けらとか落ちていないか探してみましたが、優良品だったせいかすべてが搬出されてしまったようです。

120212 001 
(画像の左右30cm)
画像の石灰岩は、愛媛県の大三島産ですが、江田島の石灰岩とほぼ同じような条件で作り出されたもので、大理石化された高純度の優良石灰岩です。

長い年月、小川の中に転石となっていましたので、水によって侵食され幾筋もの水流跡が刻まれています。

三高水源地(矢印) 
(地質調査所資料「厳島地域の地質1999」より)
蛇足になりますが、この三高ダムの堤防直下には江田島大断層が記録されています。
北東から南西へと走るこの断層は、おもいっきり過去の断層であって、活動は止まっているようですが、あまり気持ちの良いものでは・・・(^_^;)です。



三高港の小島

江田島地図2分割北(三高港) 

三高港の北東に堤防で繋がれ、小さな漁船を冬の寒風から遮る小島があります。

CIMG8214 
(画像の左右20cm)
風化の進んだ、呉花崗岩(粗粒黒雲母花崗岩)で出来ています。

CIMG8212 
(画像の左右50cm)
岩壁にはペグマタイトも見えます。

カレンダー
02 | 2017/03 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
検索フォーム
カテゴリ
リンク
最新記事
月別アーカイブ
プロフィール

Author:わきです
FC2ブログへようこそ!