しのぶ石

砕石場 

かっては建設骨材として、瀬戸内海の海砂採取が盛んに行われていましたが、あまりの無法採取で海岸や、海底生物へのダメージが大きくなり、瀬戸内での海砂の採取は順次禁止となりました。
そのせいもあってか、一時下火だった、この近辺の岩山からの土石採取が活性化することとなりました。
付近の環境悪化には、随分と気を使って作業が進められてはいるようですが、・・・(^_^;)です。

これだけの岩山を切り崩すのですから、水晶なんて毎日トン単位で出てくるんじゃあって、現場の親方?にお聞きしたのですが・・・。
「昔は少し取れたこともあったが、今はまったく取れないよ」だそうです。
本当かな~~~。
親方の、ズボンのポケットの中が見てみたい・・・(*^。^*)です。
それは冗談ですが、花崗岩の岩山では表面の方が水晶の晶洞ができやすく、深部にはあまりできないようです。

それに、ここらで水晶を探してたら、確実にダイナマイトで吹っ飛ばされます。
けっして、砕石場内に立ち入ってはいけません。

100111 002 
(岩山の最上部は約300mです。)
潮が干潮のとき、海岸を伝って2,3歩だけ、採石場内に立ち入らせていただきました・・・m(__)mです。

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(画像の左右10cm)

場内のはずれに集積してあった、埋め立て用の砕石花崗岩表面にシダの葉のような形をした黒い模様がみられました。

これは、花崗岩の節理面に生じた「しのぶ石」と呼ばれるものです。

この模様は、岩の割れ目へ雨水や地下水がしみ込み、二酸化マンガンが沈着してできる模様です。

これを、しのぶ石またはデンドライトと呼び、安山岩や結晶片岩など、いろいろな種類の岩石に普通にみられます。

また、このような模様をフラクタル図形といい、コンピューターを使って作図することもできます。と、「徳島県立博物館」記事の抜粋・・・(^_^;)です。
 

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(画像の左右10cm)

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(画像の左右10cm)

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(画像の左右10cm)

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(画像の左右10cm)

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(画像の左右10cm)

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(画像の左右10cm)
採石場の親方様、綺麗なしのぶ石を見せていただき、ありがとうございました。
今度は、ポケットの中の水晶、一個だけでよいので分けて下さい・・・m(__)mです。
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山神社

山神様 


この付近の土地は水利条件が悪く、また花崗岩が風化した表土は留まることなく、わずかの雨で急こう配の斜面を流れ落ちてしまいます。

そのため、農業用地としてはまったく不向きで、山や岬をダイナマイトで削り取り、その土石を小さな木造船で干拓地へと運んで生活の糧をまかなっていました。

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(画像の左右3m)
危険な作業の連続ですので、安全を願う心が山神様を祭ったのだと思います。

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(画像の左右2m)

山神様の前では、私もかならず「二拝二拍手一拝」をします。

そして、八百万の神々に頭をたれ、八百万の自然美に感謝し、自身の八百万の悪行を反省します・・・(~_~;)です。

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(画像の左右50cm)
森羅万象、時はすべてのものに変化を与えます。

綺麗な水晶も、1度掘り出してしまえば、数十年?の内には四散して、土に帰ります。

人目に触れず、岩穴にあっても数千年?の内には、海へと流され波に削られて、また土に帰ります。

今かけがえのない太陽も、地球も、それらの恩恵を受けている生き物たちも、そう遠くない将来には宇宙の土となって天空を漂っているはずです。

この石神様を祭った、沢山の善良な方々様も、今はたぶん・・・

自然の変化に歯止めをかけることはできませんが、歯車の頭を削り過ぎ、一気に回り出すことは避けなければと・・・(*^_^*)です。

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(画像の左右50cm)
昭和10年6月1日とあります。


花崗岩岩山山頂のUFO離着陸標識

江田島地図2分割南(陀峯山左下C) 
信じられません。
でも、現実に実在します。

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(画像の左右4m)
アメリカ国防省はペンタゴン。
江田島陀峯山UFO発着基地はヘキサゴン・・・ ヽ(^o^)丿 です。

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(画像の左右4m)
固い花崗岩の岩山山頂に・・・ヘキサゴン。
宇宙人が作ったヘキサゴンじゃないのなら・・・ 。
いったい、誰が・・・ (・_・;) です。

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(画像の左右5m)
ヘキサゴンUFO発着基地から100mばかり離れた岩盤には、宇宙人のいたずら書きもあります。
信じようと、信じまいと・・・(*^。^*)です。

花崗岩の風化形態マイクロシーティング

江田島地図2分割南(陀峯山南C) 

花崗岩の特徴的風化として、巨大なサイコロ状に亀裂の入る方状節理や、玉ねぎの皮を剥ぐように風化する、球状風化をよく目にします。

最近話題になっている、マイクロシーティングと言われる風化も、基本的には同じ花崗岩の風化形態に含まれるものです。

 

一般には風化の進んだドーム状の花崗岩岩山の頂上付近が、まるでフケ症の人の頭からフケがパラパラめくれ落ちるように、手のひらサイズの岩片となって、剥がれ落ちる状態のことを言います。

 

ただ、花崗岩の不思議の一つとして、必ずしも頂上、表面からだけではなく、上下を硬く新鮮な花崗岩に挟まれた、岩山の真ん中付近でマイクロシーティングが始まり、やがては方状節理や球状風化につながる事例も、また、普通に見られます。

摩訶不思議なのが、花崗岩の風化・・・(*^^*)です。

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(画像の左右3m)
標高200mの花崗岩岩山の尾根です。
白く円形に見える部分の一つずつが、手のひらサイズの花崗岩岩片が剥がれ落ちた跡です。

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(画像の左右150cm)
砂浜のさざ波の跡のようにも見えます。
傾斜が25°くらいありますので、手のひら状に剥がれた岩片は少しの雨風でも下の方に落とされ、すぐに真砂土に変わります。

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(画像の左右1m)
もとは砕石場だった斜面ですが、数十年の雨風で風化され、マイクロシーティングの部分が厚さ2mの断面模様となって現れています。
このマイクロシーティングの層は上下の層を、より固い花崗岩岩盤で挟まれています。

玉滴石 (ぎょくてきせき)

江田島地図2分割南(陀峯山南C) 

オパールの一種です。
花崗岩の晶洞から取り出した、水晶や長石の表面を薄く覆う、皮殻状あるいは滴状や葡萄状となって産出し、色は無色あるいは白色透明の鉱物です。

多くの場合、微量のウランを含むために、紫外線で緑色に蛍光します。

 

国内の有名な産地は、富山県立山温泉の新湯で、温泉の沈殿物として生じ、小さな砂粒などを核にして、まわりをオパールがとり巻いています。

産状から魚卵状珪石、または総称してたんぱく石とも呼ばれます。

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(画像の左右1cm)
玉滴石はどの晶洞にもは見られません。
このような透明な玉滴石は当地では珍しいと思います。

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(画像の左右5mm)
晶洞成長期の最終段階でも、純度の高い珪酸を含む熱水が循環していたと考えられます。

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(画像の左右5mm)
タマゴの白身ような白っぽい玉液石です。

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(画像の左右1cm)
生物の卵をイメージできそうな玉滴石です。

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(画像の左右1cm)
シャボンの泡にもみえます・・・(*^。^*)です。

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(画像の左右25cm)

玉滴石は紫外線ライトを浴びると、ホタルの群れのような緑色の美しい蛍光を発します。

と、鉱物の大先生(京都府在住のI氏)から興味をひく情報をお聞きし、・・・・・早とちりの大失敗をやらかしました。

賢明な皆様が・・私と同じ失敗をするとは思えませんが・・・(^_^;)です。

画像、右のランプはLEDブラックライトで波長410nmです。

玉滴石の蛍光を見ようと、東急ハンズでランプを買い、ディックで照明スタンドを買ってきてハンドライトに改造したものです。

ディスプレー用の紫外線ランプで、プラスチックや、化繊維などはおどろきの?ホタル色に蛍光します。

でも・・鉱物には、ほとんど反応しません。

玉滴石があやしく光輝くのを期待し、数千円の出費と休日を2日間、使って作り上げましたのに・・・(_;)です。

鉱物のディスプレーには、まったく役に立ちません。

中の蛍光管ライトは、普通にブラックライトと呼ばれています。

特に使用目的はなかったのですが、何かの役にたてばと昔ディオディオで買ったものです。

波長は300~400nmくらいだと思います。

私の手持ち鉱物の、ほんの1部は弱い蛍光を発しますが、かなり目をこらして見ないと・・・です。

これも、鉱物の蛍光観察には、あまり役に立ちません。

左の蛍光管式紫外線ライトは鉱物専用の携帯「ミネラルライト」として、販売されているものです。

(上の話を知った、鉱物の大先生が、なんてあほな奴なんだとあきれて貸し出してくださいました。)

波長は2段階に切り替え可能で、推定波長ですが260nm付近と、350nm付近の紫外線を発光することができます。

私の手持ちの鉱物には350nm紫外線で蛍光を発するものはありませんでした。

でも、260nmの紫外線を照射すると・・・汚れをかぶって、形もいびつな水晶が、神戸の夜景を見るように光輝き始めるのです。

(ちょっと・・誇張が入っています。)

もし、皆様が鉱物の蛍光色を楽しむために、紫外線ライトを必要とされるなら、鉱物専門店で使い方をよくお聞きして、お買い求めになられた方が・・・です。

ちなみに、京都の「益富地学会館」でも販売(通販可能)されているそうです。

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(画像の左右30cm)
くれぐれも、ディスプレー用の長波長紫外線ライトは、鉱物の蛍光観察にはお使いにならないように・・・(^_^;)です。

蛇足になりますが、山口県岩国市美川町には鉱山跡を利用したテーマパーク、「地底王国 美川ムーバレー」があります。

この鉱山はかって、タングステン鉱物の灰重石(かいじゅうせき)を掘り出していました。

灰重石は紫外線に強く反応しますので、見学ルートのメイン展示物として、坑道の奥で天の川のように光輝いています。

陀峯山周辺の鉄鉱物

江田島地図2分割南(陀峯山南C) 

磁鉄鉱など鉄鉱物は、花崗岩の中にも微細な状態で含まれますが、花崗岩ペグマタイト中には、肉眼でも十分に確認できる大きさで濃集しています。

 

 

磁鉄鉱FeFe3+2O4

酸化鉱物の一種で、火成岩中にごく普通に含まれる造岩鉱物の一種です。

黒色をしており、金属光沢が有り、結晶は正8面体をしています。

比重は 5.2で、モース硬度は 5.5 から 6.5です。

強い磁性を持っているのが特徴で、磁鉄鉱そのものが天然の磁石になっている場合もあり、鉄の重要な鉱石鉱物です。

砂鉄や餅鉄として自然に採取される磁鉄鉱は、かつてタタラ製鉄の原料として盛んに利用されました。

 

 

褐鉄鉱FeO(OH)nH2O

暗褐色または黒色の団塊、土状のものとして産出されます。

化学組成は FeO(OH)nH2O ですが、赤鉄鉱や粘土鉱物、酸化マンガンなどを不純物として含みます。

モース硬度は4から 5.5で、土状のものも有りもろくて、比重は2.9から4.3です。

鉄を含んだ鉱物の風化生成物として産出され、土壌を赤く着色し、鉱床の露頭部分にある焼ケは大部分が褐鉄鉱でできています。

また、鉄を含んだ温泉(鉄泉)の沈殿物としても産出されます。

石英族の鉱物の内部にインクルージョンとして混入する物質の一種でもあり、インクルージョンとしての外見上は黄色~黄金色・褐色をしており、水晶の中に、針状・毛髪状・繊維状の内包物となって出現することもありますが当地では未確認です。

大規模な褐鉄鉱の露頭は、古くから鉄鉱石原料として利用され、また黄土色の顔料としても用いられます。

 

 

赤鉄鉱Fe2O3

赤鉄鉱は、酸化鉱物の一種で、形状はさまざまで、産状によって、鏡鉄鉱(きょうてっこう)、雲母鉄鉱(うんもてっこう)、腎臓状赤鉄鉱、血石、アイアンローズ、マータイト、レインボーヘマタイト、およびチタノヘマタイトと呼ばれるものがあります。

赤鉄鉱は反強磁性物質であり、色は黒から銀灰色、茶色から赤茶色ないし赤色ですが、どれも条痕色は赤錆色で、ときに少量の二酸化チタンを含有します。

赤鉄鉱は土壌の風化作用によって形成される二次鉱物としても生じることがあり、他の酸化鉄または針鉄鉱(FeO(OH))のような水酸化鉄と共に、熱帯、古代、または高度に風化した土壌が赤色を呈する原因にもなっています。

 

 

鉄かんらん(橄欖)石Fe2SiO4

鉄とマグネシウムを含んだ鉱物で、両者の割合はいろいろに変化します。

マグネシウムの多いものを苦土かんらん石、鉄の多いものを鉄かんらん石といい、一般には苦土かんらん石の方が多く、緑がかかった色をしていますが、当地でみるのはマグネシウムの少ない、鉄かんらん石です。

色は暗褐色~黒色、条痕は淡褐色、ガラス光沢があり劈開はありません。

硬度は6.5、比重は4.4です。

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(画像の左右25cm)
大きなペグマタイトの石英部分に10cmの鉄鉱物が取り込まれています。
鉄鉱物は塊状?団子状?で、磁鉄鉱、褐鉄鉱、赤鉄鉱などが入り乱れて?います。
磁石を近づけると、カチンと音を立ててくっつきます。

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(画像の左右20cm)
ペグマタイトの石英質部分に正体不明?の鉄鉱物です。

CIMG3225 (800x601) 
(画像の左右10cm)
巨大ペグマタイトの下に転げ落ちていました。
磁石にくっつきます。
1mm位の大きさで、富士山のような外観をしたジルコン?らしいものが1個、ルーペで観察されました。

CIMG8973 
(画像の左右10cm)
巨大ペグマタイトの下に転げ落ちていました。
磁石にくっつきます。

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(画像の左右8cm)
巨大ペグマタイトの下に転げ落ちていました。
磁石にくっつきます。
銅を含有した鉱物かと勘違いするくらいに綺麗な赤銅色です。

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(画像の左右10cm)
大きな晶洞の石英質側壁に鉄かんらん石が晶出しています。
磁石にはくっつかないみたい・・・(^_^;)です。

陀峯山周辺の雲母

江田島地図2分割南(陀峯山南C) 

当地で、ごく普通に見られるのは黒雲母や金雲母で、白雲母も地域は限られますが見ることができます。

他地域の花崗岩ペグマタイとからは、リチア雲母やチンワルド雲母が産出されますが、当地では未確認です。

 

白雲母  KAl2(AlSi3O10)(OH,F)2

白雲母は透明で、熱を伝えにくく、電気も流しにくいので、ストーブの窓やアイロンの電熱部に使用されています。

また、絹雲母と呼ばれる非常に細粒な白雲母が、塗料や化粧品に利用されています。

 

黒雲母  K(Fe,Mg)3(AlSi3O10)(OH,F)2

花崗岩を観察すると、3種類(透明、白、黒)の鉱物で構成されていることが分かります。そのうち、黒い鉱物が黒雲母です。

黒雲母は下記の金雲母と連続固溶体をなします。

 

金雲母  K(Mg,Fe)3(AlSi3O10)(OH,F)2

金雲母に金(Au)は含まれていません。

化学式は黒雲母のものと、ほとんど同じですが、金雲母にはマグネシウムが多く含まれており、黒雲母には鉄が多く含まれます。

金雲母と鉄雲母は連続固溶体をつくり、マグネシウムを多く含むものは黄色っぽいが、鉄が多くなると黒っぽくみえます。

 

リチア雲母 K(Li,Al)3(AlSi3O10)(OH,F)2

リチア雲母はリチウムを主成分とする雲母で、リチウムの鉱石として利用されています。

板状の結晶は希で、魚の鱗(うろこ)の塊のような形状で産出するので、鱗雲母(りんうんも)とも呼ばれています。

日本での有名な産地は、福岡県福岡市西区長垂山のリチウムペグマタイトですが、岩手県崎浜、茨城県妙見山などでも小規模に産出しています。

 

チンワルド雲母 KFe2+2AlAl2Si2O10(OH)2

チンワルド雲母は、リチウムと鉄を含む雲母KFe2+2AlAl2Si2O10(OH)2KLi2AlSi4O10F2の間の系列名であり、独立種ではありません。

日本では岐阜県中津川市、滋賀県大津市の田上山など花崗岩質のペグマタイトで見られます。

また、田上山ではチンワルド雲母の鉄をマンガンに置き換えた新鉱物が発見され、鉱物学者・益富壽之助に因んで益富雲母の名が付けられれ、化学組成は KLiAlMn2+AlSi3O10F2 で、こちらは独立種です。

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(画像の左右5cm)
白雲母の小さな結晶が密集しています。

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(画像の左右1cm)
白雲母の拡大画像です。

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(画像の左右6cm)
小さな晶洞ですが、晶洞の上部に黒雲母のりっぱな結晶が見えます。

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(画像の左右5cm)
晶洞の側面にシジミチョウの羽のような黒雲母の結晶です。

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(画像の左右2cm)
黒雲母の表面が風化し、土色に変わっています。

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(画像の左右4cm)
小さな晶洞の奥に、金属のような輝きを放つ金雲母の塊が見えます。

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(画像の左右1cm)
金雲母の拡大画像です。

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(画像の左右7cm)
チンワルド雲母のような薄いピンクがかった色ですが???・・・(・_・;)です。
チンワルド雲母のあるところ、トパーズ有りと言われ滋賀県大津市の南東、田上山では、普通に共産するといいます。

私にはトパーズの採取経験はありませんが、当地の花崗岩ペグマタイトからも、ごくまれにトパーズを産出します。

紫水晶晶洞(巨大紫水晶晶洞)

江田島地図2分割南(陀峯山右下) 

巨大な紫水晶の晶洞と、そこでの紫水晶成長過程の考察です。

この巨大紫水晶晶洞は、奈良県在住のS氏と愛知県在住のO氏によって、2009年11月22日に発見されました。

場所は、バナナ形紫水晶晶洞 1/3 2/3 との中間点で、晶洞 2/3 が発見された翌日です。

紫大晶洞理想図B 
(巨大晶洞の最大横幅は1mで、左下は石英平板15cmの下面に結晶した、亀の子形紫水晶のイメージ図です。)


巨大晶洞といいましても、当地の場合は全体として巨大な集合体となったようで、部分的にはラグビーボール形や、バナナ形、多数のゴルフボール形が寄り集まったものと考えられます。

もちろんその晶洞の内には、名前どおりに巨大な水晶も形成され、水晶にはなれなかった石英(珪石)の大きな平板状欠片が散在します。

と、いいますか長い年月をかけて、安定的に成長することのほうが難しいようで、巨大な晶洞で成長した水晶にはいびつなムラのある水晶や、大きな石英片、石英隗が大半です。

 

成長が止まり、粘土物質に埋まった晶洞も、その後の地殻変動や花崗岩岩体の収縮などの熱を得て、再び活性化します。

今までの小さな紫水晶晶洞では見られなかった別タイプの紫水晶として、晶洞内に散在する大きな石英平板の下面にできる、亀の子形紫水晶がもっとも特徴的です。

新たな熱源を得て、巨大晶洞が活性化したとき、その晶洞内で蓋をするように、水平になった巨大水晶や、石英(珪石)の平板面は、下部からのフッ素ガス?あるいは高温蒸気で下面がきれいに洗われて、その下面の粘土との間にわずかな隙間が開き、そこに新たな水晶の成長面が作られます。

(たとえは悪いのですが、味噌汁のナベの蓋につく水滴の一粒一粒が紫水晶へと成長した感じ・・・(^_^;)です。)

 

新鮮な結晶成長面に供給された鉄イオンを含む低温の過飽和珪酸液から作られる紫水晶の成長方向は水平で、また低温の過飽和珪酸液が供給される期間は短く、1つの紫水晶が大きく成長することはないのですが、晶洞が大きい分、珪酸液の流入も多いので、小さな紫水晶が群生して成長します。

 

その他の紫水晶は今までの、ラグビーボール形やバナナ形、ゴルフボール形で説明したとおりですが、いずれも一回りも二回りも、それ以上に大きな紫水晶に成長しています。

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(画像の左右120cm)

もしもし。
紫水晶の、ごっつ大きなガマにあたりましてん。
まだ、残してあるから取りにいったらええよ。
おれ、明日仕事あるし・・・。

S氏から大阪弁?のお電話をいただき、翌日速攻です。

9時前には現場に着いたのですが、前夜の雨で地面はベチャベチャ、穴の深さは60cm以上はありますので、膝をついたくらいでは掘り進むことはできません。
まっ、プロ級のS氏の掘った後じゃ何も出てこないだろうって、穴の写真を撮るだけにして、乾いた岩場でおむすびを食べていると、ピロロロロ~電話です。

掘りました?
すごいでしょう?
えっ、掘ってないんですか?
お願いですから、掘ってください。

そこまで言われたんじゃ、たとえブランド物の作業服が泥だらけになろうとも・・・(^_^;)です。

今、仕事、だいじょうぶ?
で、で、でたよ~~~。
すごいよ~~~。

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(画像の左右25cm)

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(画像の左右30cm)

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(画像の左右20cm)
画像で上に見える亀の子形紫水晶が、下を向いた状態で水平に横たわっていて、周りは固い長石で、びっしりと囲まれていましたが、紫水晶の表面だけは薄く灰色の粘土で覆われていました。

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(画像の左右6cm)
周りを固い長石で囲まれていて、壊れずに取り出せたのは奇跡?です。
形態としてはゴルフボール形で、1個のみの単独晶洞です。
表面には一部に溶食?、成長途中?と思われる、すべすべのクレーターができています。

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(画像の左右5cm)
固い長石に囲まれて単独でポロリ、抜け落ちてきました。
Sさん、ありがとうございました・・・m(__)mです。



紫水晶晶洞(ゴルフボール形 2/2)

江田島地図2分割南(陀峯山右下) 

場所は先の「ゴルフボール形 1/2」紫水晶晶洞から右に3mの位置です。
あれから半年、夏の暑さも薄らいだ9月4日、今季最初の水晶探索です。

春に訪れたとき、この付近の岩肌を覆う土砂を洗い流すため、雨水を誘導する水路を作っておきましたので、梅雨から夏にかけての雨でどれだけの成果があったかを確認するのと、やっぱ2匹目のドジョウを期待してって気持ちも・・・(^_^;)です。

この年は雨量も少なかったせいか、期待どおりには土砂を洗い流していませんでしたが、人力でかき出す10分間ぶんくらいの表土ははぎとられ、新鮮な岩盤がわずかですが、地表に現れていました。

春に掘り出した、ゴルフボール晶洞を観察していましたら、右手の方から「コッチヨ、コッチ」って声が聞こえます。
網膜の端っこに白い人の顔のようなものも動きます。
ぎぇ~~~。
一瞬腰が引けましたが、
再び、「こっちよ、こっち」って・・・

ひきつった目で凝視しますと、女性の顔そっくりの白い石英塊が揺れるシダの葉っぱの向こうで・・・

090904 006 
(画像の左右50cm)
呼ばれた理由がわかりました。

ご紹介します。
晶子さんです。

耳が痒かったのです。
さっそく、特大の耳かき棒で耳掃除を始めます。

090904 009 
(画像の左右8cm)
まずは、耳垢が2つ・・・(^_^;)です。

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(画像の左右60cm)
もっと、奥の方まで丁寧にやってよ・・・

 090904 028
(画像の左右8cm)
お、おぉ~~~、特大の耳垢です。

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(画像の左右3m)
耳掃除の御礼として、頂いた水晶、バックの奥にしまって「さようなら」・・・(*^。^*)です。

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(画像の左右5cm)
晶子さんの耳垢です。

090905 001 (800x599) 
(画像の左右3cm)
今は東京のお友達のお家で、楽しく暮らしています・・・(*^。^*)です。






紫水晶晶洞(ゴルフボール形 1/2)

江田島地図2分割南(陀峯山右下) 

規模の大きい長石質の石英ゴチャ混ぜペグマタイトの中に、ゴルフボールくらいの大きさをした、紫水晶の晶洞を見ることがあります。

紫マイクロ晶洞図 

ゴルフボール形紫水晶晶洞と、そこでの紫水晶成長過程の考察です。

 

長石と珪石とでできた大きなペグマタイトの中に、ゴルフボールくらいの小さな晶洞があって、中に親指の爪くらいの大きさで、きれいな自由成長をした両晶の紫水晶が1個か2個入っていることがあります。

 

花崗岩岩体の冷却が進み、長石質のペグマタイトが完成したのちに、外部からの熱エネルギーでペグマタイトの中央部が再び熱を帯びて部分溶解します。

その小さな空隙に、周りの岩体から絞り出された鉄イオンを含む珪酸液が濃縮され、結晶したものです。

この熱源は花崗岩自体の収縮か、地殻変動による圧縮熱、あるいは岩体内の放射性物質によるものかも?・・・(_;)です。


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(画像の左右1m)
当地でもまれに見る巨大な長石質ペグマタイトにゴルフボールが抜け落ちたような穴が見えます。
手袋の人差し指の先10cmのところです。

CIMG4478 (800x600) 
(画像の左右7cm)
怪しい気配を感じましたので、ドライバーの先っちょで突っついてみました。
なんじゃ~~~、この黒い粒は・・・(・_・;)です。

CIMG4479 
(画像の左右8cm)
佐久間ドロップ???

090701a 004 (800x603) 
(画像の左右4cm)
照明がいまいち・・・(^_^;)です。

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(画像の左右5mm)
紫水晶の先端部です。

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