小古江海岸の花崗斑岩

小古江 

大原湾の北、小古江(おぶれ)海岸のさらに北に花崗斑岩の鼻があります。
当地では、海岸から突き出た地形を、「半島」とか「岬」とは呼ばず、もっぱら「鼻」と呼びます。
「崎」と呼ばれるのは、秀崎(ひでざき)と常ヶ石崎(つねがいしざき)の2か所だけ?のようです。

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(画像の左右15m)
左手前に伸びている岩脈が花崗斑岩で、右後方の白っぽい岸壁が、風化を免れている音戸花崗閃緑岩です。

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(画像の左右60cm)
呉花崗岩や、それに捕獲された巨大岩体の音戸花崗閃緑岩を割って陥入した、花崗斑岩の岩脈は上昇時に相当な勢いをもっていたようです。
上昇の途中で深部の岩石を砕いて取り込み、捕獲岩としています。
奇怪な風化模様をした閃緑斑岩の捕獲岩です。

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(画像の左右30cm)
花崗斑岩に捕獲された、角閃石が目立つ石英閃緑岩です。

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(画像の左右50cm)
花崗斑岩に取り込まれ捕獲岩となった一般的な石英閃緑岩です。
岩が赤く変色しているのは、主に、たき火などの熱の影響です。
また、花崗斑岩が含有する鉄分の微妙な加減で、自然条件下でも酸化され赤く染まることもあります。

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(画像の左右20cm)
露出場所によっては、このような綺麗な岩相も見えます。
石英質の優勢な石基に、ピンクのカリ長石がちりばめられ、大粒の高温石英が今にもこぼれ落ちんばかりです。
残念なのは、高温石英に結晶面がないこと・・・(*^_^*)です。

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(画像の左右8m)
岬の突端、鼻では花崗岩は早い時期に浸食されて残らず、風化に強い花崗斑岩の固い岩脈だけが残っています。
画像は2007年10月11日午後14時13分の撮影です。
あと、何年 ? ・・・ (*^。^*) です。
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大附地区の花崗閃緑斑岩

大附 

この付近の音戸花崗閃緑岩は風化され、岩体として視認することはできませんが、のちに貫入した花崗閃緑斑岩の岩脈が、北に突き出す岬となって残っています。

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(画像の左右30cm)
風波にうたれ、ぼこぼこのニキビ面になっていますが、ごく一般的な花崗閃緑斑岩の岩相です。
白いのが風化したカリ長石、灰色の粒が石英で、小さな角閃石も残っています。

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(画像の左右8m)
今はこの前を舗装された道路に囲まれていますが、一昔前までは荒波が打ち寄せる岬の端部だったところに、方形に風化された花崗閃緑斑岩の岩脈が小山となって残っています。

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(画像の左右3m)
北風から大附の集落を守ってくれる、花崗閃緑斑岩の岩脈は、当然のごとくにありがたがれ、そして、丁重に祭られます。
自然に生きるものは自然が守ってくれます・・・(*^_^*)です。

大附海岸の音戸花崗閃緑岩

大附B 

音戸花崗閃緑岩は島内でもっとも露出面積の多い呉花崗岩に捕獲された、より古い時代の花崗岩だと言われます。
鹿川湾を大きく囲み、沖美から深江にかけての、最長径で7kmの巨大な岩体です。
他の場所では風化が激しくて観察することができませんが、大附海岸に岩体の一部が露出しています。
(プロローグ「音戸花崗閃緑岩」で詳しく説明しています。)

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(画像の左右30cm)
かなり風化が進んでいて、力を入れるとピッケルの刃先で削り取ることができます。

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(画像の左右90cm)
捕獲岩の音戸花崗閃緑岩ですが、さらに石英閃緑岩(35cm)を捕獲しています。 

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(画像の左右25cm)
あまり風化を受けていない新鮮面では、ピンク色の大きなカリ長石斑晶が目立ちます。
呉花崗岩に捕獲された時の高熱で、新たに再結晶した部分なのでは?・・・(*^。^*)です。

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(画像の左右20cm)
狭い範囲ですが、もっとも花崗閃緑岩らしい岩相をした岩肌もありました。

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(画像の左右1m)
タマネギ状に風化が始まっています。

大附海岸の花崗斑岩岩脈とペグマタイト

深江港北岸 

大附海岸の最南部、深江港に近い岸壁に、ピンクに輝く花崗斑岩の岩脈と、巨大なペグマタイトがあります。

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(画像の左右20m)
音戸花崗閃緑岩の絶壁を2つに断ち切って、幅3mの花崗斑岩岩脈が見えます。
普通の花崗斑岩にくらべ、カリ長石を多く含むためにピンク色に輝きます。
また、陥入後に急速に冷却が始まったようで、結晶の発達が未熟です。
ブロック状に亀裂が入っているのも、急速冷却したため?・・・(^_^;)です。

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(画像の左右1m)
左の方は音戸閃緑花崗岩です。
色はピンクですが、珪長岩にも見える岩相です。

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(画像の左右25cm)
新鮮な割れ口は、花崗岩にも見えます???です。

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(画像の左右150cm)
岬の岸壁に、巨大なペグマタイトの断面です。

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(画像の左右1m)
花崗斑岩の岸壁にポッカリ珪石の岩塊も・・・(・_・;)です。

深江の花崗斑岩七変化

深江港北岸 

深江港の北に突き出た小さな岬、ここには音戸花崗岩を割って陥入した花崗斑岩の岩脈が、港に憩う小舟を冬の風波から守っています。

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(画像の左右25cm)
一般的な花崗斑岩です。
消しゴムのような大きさのカリ長石や、指の爪ほどどもあろうかと思える大きな石英結晶粒、黒い角閃石も見えます。
結晶粒は大きいのですが、まあ、普通に花崗斑岩と呼べる岩相です。

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(画像の左右20cm)
上の花崗斑岩にくらべ、長石や石英結晶粒の大きさは小さ目ですし、結晶を取り巻く石基の部分に角閃石が入り込んで、ねずみ色になっていますが、まあ、普通に花崗斑岩と呼べる岩相です。

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(画像の左右20cm)
結晶粒の大きさは、上と同じですが、ピンクのカリ長石が少し多めに入っています。
そう離れていない場所で、ほぼ同じような構成物からできた花崗斑岩も風化の違いで、まったく違うものにも見えます。
一番目の花崗斑岩は、ポロポロと砂粒が落ちるような風化、二番目はスッパリと羊羹を、ナイフで切り分けたような岩面で、三番目の花崗斑岩はクラッカーを歯で噛み切った跡のようなバサバサ面・・・(*^。^*)です。

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(画像の左右25cm)
そして、こし餡を挟んだ、どら焼きのような場面もあります。
餡子にあたる黒い部分は、花崗閃緑斑岩です。
一般的な花崗斑岩にくらべ、石英の結晶粒が少な目で、石基に角閃石がドッサリ入り込んでいますので、真っ黒くなっています。
上下のカステラの部分は、花崗斑岩と言うよりも珪長石に近いものに移行しています。

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(画像の左右3m)
上記の花崗斑岩の類がこの狭い範囲に集中して見えます・・・ヽ(^o^)丿 です。

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(画像の左右60cm)
おまけは、その1m横に石英でできた石筍???です。
花崗斑岩が冷却され、結晶化するときに取り残された、極めて石英質に富む部分です。
中央の円形に見える部分は、石英の小さな粒がくっついて、道路工事のコーンポスト状に突き出ています。
周りの白いのも全部石英のツブツブ、砂糖菓子?・・・ (^_^;) です。

沖野島のペグマタイト

沖野島 

干潮時を狙って島を一周すれば、けっこう面白い島なんですが、あまりのんびりしていると泣きをみます・・・(^_^;)です。
6月の上旬ですと、色変わりなタツナミソウや、濃いピンクのササユリなど植物も多彩です。

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(沖野島の山頂から)
深江町新開の集落が見えます。
沖野島には橋が架かっており、車でも入ることができます。
数十年前までは、山はミカンで黄色に染まり、眼前の湾は網で仕切られて、鯛や平目が飛び跳ねてていました。

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(画像の左右20cm)
北西側の海岸には沢山のペグマタイトが顔を出しています。
中央付近の黒いのは磁鉄鉱、ピンク色のカリ長石と白い珪石がギッシリ詰まっています。

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(画像の左右50cm)
崖の下には巨大な晶洞も見えます。
カリ長石と珪石がギッシリ・・・(・_・;)です。

広島県内で最も低い山

茶臼山 

江田島市大柿町には、県内でもっとも低い山があります。

茶臼山と呼ばれ、海面に浮かぶ黒雲母花崗岩の島なのですが、干潮時には陸と繋がりますので、島とは呼ばずに山として国土地理院の地図に記載されています。

標高は11.0メートルです。

 

近年の地図改正により、生口島の城山という岩山が、標高11.0mに改められ、新たにライバルとなりましたが、古くからの知名度や景観はダントツ茶臼山の方にあります。

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(島の左右やく50m)
この日の満潮は午前8時32分で潮位297cm、画像の撮影時刻は9時26分で、歩いて渡るのは無理ですが、干潮は14時57分、潮位46cmで、12時過ぎにはスニーカーでも濡れることなく、歩いて渡れました。

茶臼山のピーク(11,0m)は左の岩山で、中央部から稜線づたいに登ることができます。
海抜0mから山の頂きまで、わずか10秒で登ることができるのは、世界広しといえども?たぶん?・・・ヽ(^o^)丿です。

右の岩山には、10mくらいのピークが2つありますが、登り口は急こう配ですし、稜線は狭く、馬の背状ですので滑落事故を起こさないように十分注意して登ってください。

ちなみに、日本では、東京湾の平均海水面を海抜0mとしていますので、広島湾だとたぶん、潮位150cmくらいが海抜0m???(^_^;)です。
この日の干潮面は46cmですので、高低差では12mを登ったことになります。

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(標高11.0m)
10秒で駆け登った、茶臼山山頂から見た南方向の景観です。
松の枝はありますが、360度のパノラマです。
 
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(標高やく10mの右の茶臼山)
右にある岩山の、馬の背よりも危なっかしい稜線を、びびりながら1歩1歩とカニ歩きする姿を、知人のカメラにパシャリ、撮られていました・・・(~_~;)です。
撮影時刻は12時40分、急速に潮が引いていきます。


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(画像の左右4m)
花崗岩の特徴的な風化現象、方状節理がもろ見え・・・(*^。^*)です。

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(画像の左右1m)
風波の浸食による奇怪な造形美も、まじかに観察できます。

茶臼山1981 
(1981年撮影)
アーカイブ画像、昭和56年10月15日、撮影高度1700mです。
茶臼山は画像左の中央部です。
当時、周りには田んぼや畑があって、堤防脇のミカン畑入口には「立ち入りを禁ず」って書かれたベニアの板が風に揺られていました・・・(*^_^*)です。



海岸に転がる黒い石

親休鼻Z 

この付近の山には黒雲母花崗岩と花崗斑岩しか見当たらないのですが、時に海岸の転石に黒っぽい石を見ます。

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(画像の左右25cm)
玖珂層群由来の、黒色粘板岩、あるいは泥岩と思われます。

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(画像の左右10cm)
海岸防波堤のコンクリート骨材としては少し大き過ぎますし?
他の目的で、人為的に持ち込まれたとも、想像しづらいし?

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(画像の左右25cm)
海底に堆積していた石が、波の力で打ちあがったとか・・・
かって、花崗岩の上部に蓋として乗っかっていた、玖珂層群の残骸・・・
数千万年年前の流動する花崗岩に取り込まれ、捕獲岩となっていた石が花崗岩の風化で解放された・・・
など、など・・・(^_^;)です。

親休鼻西岸の打ち抜き洞

親休鼻B 

花崗岩の海蝕洞です。

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(画像の左右8m)
厚さ数mの花崗岩にポッカリと。

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(海蝕洞の横幅150cm)
岩をも砕く。
げに、自然の力の怖ろしきかな・・・(^_^;)です。
ワイルドだろぉ~。
 

親休鼻西岸の爆裂岩

親休鼻B 

この付近でも、戦後しばらく小規模な採石作業が行われていました。

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(画像の左右2m)
緻密で固い細粒黒雲母花崗岩も、ダイナマイトの威力には勝てません。

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(画像の左右60cm)
げに、人の力の怖ろしきかな・・・(^_^;)です。
ワイルドだろぉ~。
 
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