小用 小用旧北官舎

島に見る、古くからの街並みが、整然と並ぶことなどありえないし、まして、上り坂の道がまっすぐ上に伸び、車が交互通行できるように計画されるなどは、ごく近年になってからの開発地にしかありえないことです。

画像(アーカイブ空撮)は、1947年撮影の小用北官舎地区です。
いま、国道487号線として使用されている道路よりも、官舎の脇を通る路地?の方が幅広く造られています。
この官舎が作られたのは、太平洋戦争の開戦前夜、海軍兵学校の生徒数が大増員されたため、急遽、兵学校教職員を多く招へいするためでした。

急造の官舎ですが、基礎となる花崗岩の石組はりっぱで、二軒長屋のそれぞれに玄関と、それに通ずる、すてきな石段があります。
戦後、すべての建物が民間に払い下げられました。

黒っぽい板壁に、ヘチマの黄色い花が・・・(*^。^*)です。

建物は築70余年であっても、いまだにガッシリと見えますが、・・・

人が住まなくなった家々が目立つのは、なにも、この地区だけのことではありません。
二軒続きの長屋を切り離し、隣の家は新築されました。

入口の石段は、花々の、最高の展示スペースとなり、 白い花崗岩の、端正に組まれた石垣の上からは、ルリマツリの青い花が咲きこぼれています。

赤い、彼岸花も、いいなぁ~~~(*^。^*)です。