深江 胡子神社

5)大柿町南部 深江胡子神社 
かっては波打ち際だったろう半島の出っ張りに、胡子神社が祀られています。

能美島志に「亀頭恵比須祠 深江村海岸」とあるのがこの胡子神社のことです。
「亀頭」とは、祠鎮座の位置が半島の突端、亀の頭を連想する地形だったからでしょう。

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深江の地名がさすように、亀頭半島に守られた深い入り江があり、築港技術の貧弱な古代から漁場に近い天然の良港として繁栄しました。

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亀頭と呼ばれた半島は落石防止のためコンクリトで固められてはいますが、今もその面影をのこします。

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御神体は右手に竿を左脇に鯛を抱いた恵比寿様です。

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昭和22年3月の空撮画像です。
飛渡瀬地区と、我島、長島は切れますが、大柿町柿浦、大君、大原、深江、小古江のほぼ全域がカバーされています。
左下の沖野島に橋はなく、カキ筏も、石切り場も見えませんが当時の海は小イワシの群れで真っ黒に染まったと云われます。

ただ、河川には20年9月の枕崎台風の爪痕が残り、海中には投下機雷の恐怖も残っていました。

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昭和24,5年頃の深江港です。
(大柿町歴史資料館所蔵)

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同上
(大柿町歴史資料館所蔵)

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現在(2015年5月10日)の深江港です。

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手前の大きな建物は深江農協、深江漁協は港を挟んで対岸にあります。

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背後の丘から、深江の街並と深江漁港を一望します。
はるか最奥に霞むのは、阿多田島、さらには本土大竹方面です。
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深江 大附やしろ(社)群

深江大附やしろ群 
全戸数、わずか数十軒の深江大附地区ですが、金比羅神社の他にも五社の御やしろが点在します。
しかも、それぞれに日々だれかがお参りをされ、やしろや境内、参道までもが掃き清められています。

それぞれの御やしろには、それぞれの御名があることと存じますが ・ ・ ・ m(__)mです。

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大附地区のもっとも北側、古くは小島(半島?)だったと思える岩山の上に祀られたA社です。

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御やしろには赤いたれ幕としめ飾りが架けられ、祭壇にはロウソクと青々としたサカキがあげられています。

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御やしろの建つ小島?の裏側です。
周りはすべて埋め立てられていますが、昔の波打ちぎわが一部そのままに、残してあります。

この小島(半島?)は一片が数メートルはあろうかと思える多数の方形の大岩でできているために、まるで人か鬼かが大岩を積み上げて作った砦のようにも見えます。
これは、花崗斑岩が風化して方状に節理したためで、花崗岩類や花崗斑岩に見られる特徴的な風化様式です。

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金比羅神社のすぐ脇、突き出した半島の窪みにB社が祀られています。

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この御やしろには、赤い垂れ幕は無く、斗組(ますぐみ・とぐみ)付近が白く塗られていて、屋根には千木がたちます。

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大柿町の地質基盤は花崗岩や花崗閃緑岩ですが、その後の地殻変動で、その花崗岩、花崗閃緑岩を引き割り、花崗斑岩が岩脈となって貫入しました。
この花崗斑岩は脈状に貫入したためにより方形に節理しやすい性質があり、島内他所においても岩脈となって貫入した斑岩類の多くが方状に節理しています。

A社、B社、C社はこの花崗斑岩の方状節理の上に直接乗っかっていて、D社、E社もその花崗斑岩の脈に沿って建てられています。
ちなみに江田島市内に、この花崗斑岩の岩脈は50本以上が確認されており、南北方向の長さが数百から数キロメートル、幅は数メートルから百数十メートルあります。

詳しくは、江田島市の石「プロローグ」をご覧ください。

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B社の前は大原湾の出入り口で、その湾の対岸に鹿川大矢地区の海岸線、さらにその先には江田島市最高峰の野登呂山(542.2m)頂が見えます。

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B社の脇を半島の尾根に沿って登った先にC社が建てられています。

鬱蒼とした木立と落ち葉に覆われていますが、周りの大岩はみな方状に割れていて、大きなブロックを積み重ねたように見えます。

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御やしろには赤い垂れ幕が架かりますが、しめ縄の形状は、A社ともB社とも違っています。

牛蒡(ごぼう)しめ縄と呼ばれる様式ですが片側が極端に太く、また一般的な掛け方とは左右が逆になっていますし、トビウオの羽状の飾りも付けてあります。

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D社は部落の中心部、古くからの主道路に面し、海を背にして建てられています。

神前には狛犬が置かれており、その奥にサカキがあげられています。

左にある海水池はこの付近の干拓時に造られた調整池です。
最近の埋め立て工事ではこのような調整池を残すことはしないようですが、昔の干拓地には必ず一部の海面を残して、異常な降水等に対応すべく調整池が併設されています。

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E社は大附部落の最南端、木陰の下にひっそりと祀られています。

背後は絶壁で人の行ける場所ではありませんが、わずかの土地をつくってご先祖様がお住まいになられます。
五社のなかではもっとも大きく造られた御やしろですが、千木は乗っていません。

深江 金比羅神社

5)大柿町南部 大附金比羅神社 
金比羅神社は長い海岸線を持つ深江地区の最北端、大原港の入口でもある大附の地に祀られます。

この大附地区は明治14年、それまで属していた大原村から、深江村へと移管されました。

注: 大附の移管は学童の通学(路・距離)が主な理由だと?思います。

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能美島志(1763年)には柿浦金比羅神社の記載はありますが、大附金比羅神社についての記載がありません。
当地大附の金比羅神社はそれ以降(江戸時代後期?)の建立と思われますが、仔細は不明です。

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金比羅神社としては江田島市内でもっとも広い境内と大きなな拝殿を有します。

海に面する大きな石灯籠は、灯台代わりにも使えそうな高さがあります。

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花崗岩で造られた頑丈な鳥居で、左右には狛犬も配されています。

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拝殿脇に建つ石板には金比羅神社建立(再建)に携わった、設計者、大工さん、石工さんほか、たくさんの方々の御名が彫り込まれています。

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境内には大きな松の木の切り株が、雨よけの屋根の下に保存されています。

資料はありませんが、樹齢数百年の大松がそびえ、その枝先が大原湾の入口を指し示していただろう光景が見えてきます。

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拝殿は手の込んだ造りで、正面に突き出した唐破風がさらに豪華さを演出します。

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拝殿に立ち入ると9月の残暑もひんやりと心地よく変わります。

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端正かつコンパクトに集約された造りは、神社建築のお手本的な完成美があります。

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大原湾に出入りする船はみな、こんぴらさんの前を間近に横切ります。

深江 荒神社

深江荒神社・宗顕寺・十王堂 
深江地区は大柿町の西側に位置し、その南北に伸びる長い海岸線のすべてと、沖野島、長島、我島を有します。

慶長6年(1601年)福島正則の検地により、それまで山野井(能美)氏の所領であった(能美にし・能美ひがし)を分割、深江村として他の村々とともに佐伯郡に組み入れられました。

以後、大柿町と合併する(昭和29年11月3日)まで、佐伯郡深江村として、沖野島、長島、我島をも含めた広大な海を占有し、背後に迫る急な山裾を耕して生活する半農半漁の集落でした。

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眼前の大きく広がる海とは正反対に、わずかな平地しかない深江地区ですが、密集する家々を押しのけて荒神の社が建ちます。

2014年2月、拝殿屋根の大改修が行われていました。

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同年12月、再び訪れると真新しい烏羽瓦が夕日に輝いていました。

深江荒神社の建立年は不明ですが、能美島志(1763年)には大原村の荒神祠、一社のみが記載されています。

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鳥居の前に標柱が建ち「刀兵不能害」「水火不焚漂」と深く彫り込まれています。

「刀兵不能害」「水火不焚漂」は「堅め」と云われる呪的作法からの引用で、強敵と戦わねばならない場合などは、この詞をもって身固を行い、心身を武装し、さらには悪魔から身を隠すことも・・・。

以下、コピペ・・・m(__)mです。

一、大勝金剛印呪 偈文
  印…内縛(全て内側に組み伏す)し、両中指を立て合わせ、その先を剣先型にする。
  呪…「オン マカバゾロシュニシャ ウンタラクキリクアク ウン」 七遍
  偈…「若末法世人 長誦此真言 刀兵不能害 水火不焚漂」

ニ、左手は金剛拳(軽く親指の先を握る)にして腰に安じ、右手を剣印(刀印)にして、真言を
  誦しつつ、四つ竪に、五つ横に、九字を切る。(所謂四縦五横)
  呪…「オン アニチヤ マリシエイ ボロン ソワカ」九編

標柱裏に、寄進人 二間倉次 昭和九年八月 建

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鳥居には、寄進人 亀頭増太郎 仝息 和三郎 昭和拾壱年九月吉日 と。

2014-12-22 106 
拝殿の正面に大きく真新しい、しめ縄が張られています。
ふさ飾り(〆の子)が汚れないように、ビニール袋が架かったまま・・・(*^。^*)です。

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当社に架かるしめ縄は、両端が細く中央が太いので「大根締め注連縄」と呼ばれ、出雲大社と同じ様式です。

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奉献 深江村??? 新道庄吉 昭和九年十月吉日 拝殿に架けられた若武者画です。

2014-12-22 112 
「御蔵米 深江自治会」お祭りで奉納する米俵に付ける「札差」と呼ばれるものです。

2014-12-22 116 
境内には 「孜神」 昭和九年社殿改築記念の碑 発企人 山口初治 が建ちます。
ちなみに孜(し)には、つとめる、勤め励む、勤勉、いつくしむ、おもう、の意味があります。

2014-12-22 123 
この日、2014年12月22日は19年に1度訪れる 「朔旦冬至(さくたんとうじ)」 、日暮れは駆け足・・・(*^。^*)です。

大原 街景色 2/2

2014-10-15 106 
何年前からでしょう。
ずーっと昔に団らんの灯が消え、今は農機具置き場となったお家です。

2014-10-15 100 
日差しを浴びて暖ったかくなった縁側に座り、手を伸ばせばとどきそうな柿の実を見上げて、今日も明日も明後日もただぼぉ~~っとぼぉ~~っと・・・

2014-10-15 101 
ダダダダダッ・・・・
変な妄想は、バイクの音にかき消されてしまいました・・・(*^。^*)です。


2014-10-15 093 
庭や、畑での作業中もすぐに用が足せるよう、厠は母屋の外に造られていました。
汲み取りにも便利ですし、異臭も・・・(^_^;)です。

2014-11-24 084 
江田島市内だけでなく、瀬戸の他の島々でもよく目にする母屋(平屋二重屋根)の標準?形式です。

2015-01-24 033 
元は納屋として造られたのちに、離れ風に増改築されお家です。

2014-11-24 080 
この大原地区では蔵を持つお家は珍しくありません・・・(*^。^*)です。

2014-10-15 083 
増改築はされていますが、平屋二重屋根の代表的造りを伝えるお家です。

2014-10-15 086 
シンプルですが、印象に残るすてきなデザインのお家?事務所?です。

2015-02-07 068 
む、む、む、む、む・・・・
ま、まさか、密造酒の蒸留塔?じゃないですよね・・・(^_^;)です。

大原 街景色 1/2

5)大柿町南部 大原街景色 
古きを大切にする大原の風土もあり、昭和の末年ころまでは結構昔風のお家を目にしましたが、平成に入ったころから急速に現代風の建物に建て替えられています。

2013-11-29 002 066 
今を代表する造りのお家です。
サンタさんも気に入ってくれてるみたい・・・(*^。^*)です。

2014-09-14 070 
大原地区にも残り数軒となった茅葺の屋根を乗せたお家です。

2014-10-15 119 
茅葺屋根はトタンで覆われ、雨戸や玄関周りの建具はアルミサッシにかわっていますが、落ち着いた昔風の面影を十分に残しています。

2014-09-15 096 
母屋に接して庭を囲むように納屋を配置した、お百姓さん造りのお家です。
庭での作業も風の影響がおさえられ、農具の出し入れも楽な感じです。

2014-05-22 002 041 
今で云うサラリーマン家族用?に造られたお家でしょうか?
南東に広いお庭があり、定年となったあとも十分に楽しめそうです。

2014-08-11 117 
商店街筋に面して建てられていますので、お店には間違いないと思いますが、どんな商いだったんでしょう???
呉服屋さん?、仕立て屋さん??、看板は外され、入口のシャッターは閉じられています。

2014-08-11 087 
街道からお屋敷へは八幡川に架けられた石橋を渡って入ることができます。
この石橋はお勝手口専用?、庄屋さんクラスの大きなお屋敷です。

2014-08-11 018 
古瓦を利用した、すてきな造りの塀です。
流れる瓦の文様にマッチし、庭木のサルスベリの花が一段と引き立ちます。

2014-09-17 032
たぶん、大原で一番でっかい蔵・・・(*^。^*)です。
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