バラ科カナメモチ属の常緑小高木で花期は5~6月
東海~九州の山地斜面や尾根、沿海地にも生え、樹高は5~10mくらい、葉っぱは互生し6~10cmの長楕円形となり若葉は赤くなります。
花は白色の5弁花で径1cm、枝先に集まって15cmくらいの複散房花序となります。
果実は5mmくらいのナシ状果で秋に赤熟、頂部に萼片が残ります。
江田島市内では林道脇や日当たりの良い山の斜面などに点在します。
カナメモチとオオカナメモチを交配した園芸種に若葉が際立って赤いレッドロビンがあり、市内でも生け垣などに多用されています。
20080523江田島町古鷹山登山道
20080523江田島町古鷹山登山道
20171130古鷹山林道
20120223江田島町古鷹山登山道
20180420江田島町切串(レッドロビン・植栽)
20180429江田島町鷲部(レッドロビン・植栽)
バラ科ダイコンソウ属の多年草で花期は6~8月
北海道~九州の山野丘陵に生え、草丈80cm、根生葉は羽状複葉の大根葉状で10~20cm、茎葉は5cm弱で深く3裂します。
花は黄色い5弁花で径2cm、集合果は15mmの球形でそう果の先はS字状に曲がります。
現在の江田島市内では未確認、全力にて探索中・・・m(__)mです。
バラ科ザイフリボク属の落葉小高木で花期は4~5月
岩手県~九州の雑木林や林縁などに生え、樹高は最大10m、数本が株立ちすることが多いようです。
葉っぱは互生し4~9cmの楕円形、花は白色の5弁花で花径は4cmくらいありますが、花弁が細く房状に咲きます。
果実はナシ状で、径6mm、秋に黒紫色に熟します。
江田島市内では日当たりの良い林内、林縁、林道脇などに点在します。
20180402江田島町小用
20180402江田島町小用
20180402江田島町小用
20090405大柿町大原陀峯山
20090405大柿町大原陀峯山
20130329大柿町大君
20051013江田島町古鷹山林道(果実)
バラ科バラ属のつる性落葉低木で花期は6~7月
本州~沖縄の日当たりのよい海岸や河原に生え茎は分岐して地を這います。
葉っぱは互生し、奇数羽状複葉で小葉は3~5枚、2cmくらいの楕円形、表面は濃い緑色で照りがあります。
花は5弁花で白色、花径3cmで数個が集まってつきますがノイバラほど多花ではありません。
果実は萼筒が肥大した偽果で、径8mmの卵球形、秋には赤く熟し中に数個のそう果がはいります。
江田島市内では海岸付近の岩場や荒れ地などにみます。
20080523江田島町津久茂
20090617江田島町小用
20170611沖美町是長
20140528大柿町深江
20120528江田島町古鷹山林道
バラ科アズキナシ属の落葉高木で花期は5~6月
本州~九州の山地に生え、樹高15m、葉っぱは互生し12cmくらいの広倒卵形となり、葉裏が白いのが特徴で、風の強い日だと数百m先から発見することも可能です。
花は白色の5弁花で花径15mm、十数個が複散房花序となり、秋に1cm強のナシ状果実が赤く熟し甘酸っぱい匂いを発します。
江田島市内では林内や林道脇などに点在しており、稀には岩山などの荒れ地で見ることもあります。
20090205大柿町大原(春先まで残る果実)
20180426江田島町津久茂
20180426江田島町津久茂
20180426江田島町津久茂
20180702江田島町津久茂
20181019江田島町津久茂
バラ科カマツカ属の落葉小高木で花期は4~5月
北海道~九州で日当たりのよい山地林縁に生え、樹高は7m、葉っぱは倒卵形で7cm、互生もしくは輪生状につきます。
花は5弁花で白色、花径1cmで十数個が複散房花序となり、秋に1cm弱のナシ状果実が赤く熟します。
江田島市内では林縁や林道脇の日当たり生え、枝分かれして樹高2mくらいが普通ですが時に見上げるような高木となることもあります。
20110430江田島町小用(栽培)
20111116江田島町小用(栽培)
20120501江田島町小用
20140501呉市倉橋島火山
20181024江田島町古鷹山林道
バラ科サクラ属の落葉高木で花期は3~4月
百年前の「江田島村植物」ではシロヤマザクラと記されていますが、これはヤマザクラの別名です。
宮城・新潟以南~九州の山地に広く自生し、樹高は25m、幹径60cm、葉っぱは互生し長楕円形で12cm、花は葉っぱの展開と同時に開花、淡紅色の5弁花となり花径は3cm、葉腋に散房状となり2~5個がつきます。
果実は球形8mmの核果で3cmの果柄の先に付き、6月ころ黒紫色に熟します。
江田島市内では海岸近くの岩上から山地の峯まで旺盛に生育し、3月末には山の斜面が淡紅色に染まることもあります。
20190326能美町中町
20190326能美町中町
2018329大柿町大原
20180329大柿町飛渡瀬
20180325江田島町小用
20160322江田島町小用
20130321江田島町中央
バラ科キイチゴ属の落葉低木で花期は4~5月
百年前の「江田島村植物」ではケヤマイチゴと記されていますが、ケヤマイチゴと同名の植物がありません。
当地に分布する植物でもっともそれに近いものとしてニガイチゴに訂正させていただきました。
東北~九州の山野林縁に生育、枝分かれして樹高は1m、葉っぱは互生し5cmの広卵形で多くは3裂します。
花は白色の5弁花で径25mm、果実はキイチゴの形で径10mm、甘くて食べられますが多少苦味があります。
江田島市内では日当たりの良い林道脇や林縁で普通に見ます。
20120528江田島町古鷹山林道
20130611江田島町幸ノ浦
20130611江田島町幸ノ浦
20140607江田島町大須
20110417江田島町小用
20090412江田島町小用
バラ科キイチゴ属の落葉小低木で花期は5~6月
日本全土の日当たりの良い畑地や道路脇にふつうに生え、茎はつる状となり地を這います。
葉っぱは奇数羽状複葉で小葉は3~5枚、頂葉は菱形倒卵形で5cmくらいです。
花は5弁花の紅紫色で径10mmですが花弁は閉じたままで受精し、15mmくらいの球形集合液果となります。
江田島市内では農道脇や石垣などに普通で、日当たりで熟した赤い液果は甘く食べることができます。
20150513能美町鹿川(花)
20180603大柿町飛渡瀬
20180609江田島町切串
20180613能美町高田
20190623能美町鹿川
20170608江田島町中央
バラ科キジムシロ属の多年草で花期は4~5月
百年前の「江田島村植物」ではミヤマキンバイと記されていますが、ミヤマキンバイの分布域は本州中部以北~北海道とされますので、当地で普通に見られるキジムシロに訂正します。
日本全土の山野丘陵草地に生え、草丈は30cmくらい、葉っぱは奇数羽状複葉で小葉は3~9枚あって3cmくらいで鋸歯のある楕円形となります。
花は5弁花の黄色で径2cmくらい、果実は1mmくらいの痩果で十数個が萼に包まれて成熟します。
江田島市内では農道脇やあぜ道などのやや湿気た日当たりでみます。
20180408能美町高田
20180408能美町高田
20180410江田島町江南
20170428能美町高田
20170428能美町高田
20190426大柿町飛渡瀬