ユリ科ウバユリ属の多年草で花期は7~8月
関東以南~九州の藪や山中の半日陰に生育、地中に鱗茎があり、草丈は50~100cmとなります。
茎は中空、中ほどに卵状心形で長柄のある15~25cmの葉っぱが5、6枚輪生状に付きます。
茎の先端部で総状花序となり、数個の花が横向きに咲きます。
花はラッパ状で6弁、花弁は緑白色で12~17cmです。
果実は楕円形で4cm、種子は扁平で薄い膜があり、風により拡散します。
江田島市内では、保湿地の樹下や農道脇の雑木下などで稀に見ます。
葉っぱを潰すと独特な臭いがあります。
20170717江田島町津久茂
20130717江田島町津久茂
20110722江田島町津久茂(群生)
20110722江田島町津久茂
20100723江田島町津久茂
20090706江田島町津久茂
20090507江田島町津久茂(茎の中ほどで輪生する葉っぱ)
ユリ科ユリ属の多年草で花期は7月~10月
台湾が原産地で1924年、観賞や切り花用として移入されました。
風により飛ばされた種子から、わずか6ヶ月で発芽し開花するため、関東以南の道ばたや人工法面などに大繁殖しています。
地下に鱗茎をもち、草丈は150cm、葉っぱは線形で15cm先端は尖ります。
花は茎の頂部に付き、やや紫褐色を帯びた白色のラッパ状15cmの6弁花で横向きに咲きます。
テッポウユリとタカサゴユリの雑種、シンテッポウユリもあるとされます。
江田島市内では、道路法面や造成地などに普通に見ます。
20120820江田島町中央
20140829江田島町鷲部
20180806能美町中町
20180810江田島町鷲部
20180810江田島町鷲部
20190814江田島町津久茂
20191121大柿町飛渡瀬
ユリ科ユリ属の多年草で花期は7~9月
北海道~九州の海岸~低山地の草原などに生育し、草丈は30~60cmとなります。
葉っぱは互生し線状披針形で長さ8~14cm、先端は尖り、柄はありません。
花は橙赤色で内面に黒褐色の斑点があり、茎の先に1~数個がつきます。
花被片は6~8cm、漏斗状鐘形で下向きに咲きます。
花粉の色は赤褐色、果実は蒴果となりウリ型で3cm、種子は風に乗って広がりますが、花を咲かせるまでには6~8年くらいかかるとされます。
地下に扁球形の鱗茎をもち、食用として栽培もされます。
江田島市内では海岸のやや湿気た岩場や道路路肩の草むらなどで稀に見ます。
オニユリに酷似しますが、ムカゴが無く、全体に小さく見えます。
20140712大柿町深江
20120801大柿町深江
20120801大柿町深江
20160714江田島町津久茂
ユリ科ユリ属の多年草で花期は6~7月
静岡県・新潟県以南~九州の低山地やささ原などに生育し、草丈は50~100cmとなります。
葉っぱは互生し、披針形で葉先は尖り長さ10~20cm、4~10mmの葉柄があります。
花は淡いピンク色で茎の先に1~5個がつき、花被片は10~15cm、漏斗状鐘形で横向きに咲きます。
花粉の色は赤褐色、果実は倒卵形で4cm、晩秋に熟し種子は風に乗って広がりますが、花を咲かせるまでには7年くらいかかるとされます。
江田島市内では山火事のあとなどで、場所によっては数十本が群生状態のところもありましたが、植生が回復し日当たりが悪くなるとしだいに見かけなくなりました。
色は白っぽいのから、ピンク色まであります。
20070516大柿町深江
20080531江田島町古鷹登山道
20080530江田島町古鷹登山道
20120604江田島町古鷹登山道(種子散布から5年目くらい?)
20120604江田島町古鷹登山道
20120528江田島町古鷹林道
20120528江田島町古鷹林道
ユリ科ユリ属の多年草で花期は7~8月
朝鮮南部が原産地とされており、古くに食用として移入されました。
北海道~九州で栽培されており、人里近くに野生化もあります。
草丈1~2m、葉っぱは互生し披針形~広披針形で5~18cm、基部に黒紫色で1cmくらいのムカゴがつきます。
花は茎の上部に4~20個くらいが付き、径は10cmくらい、橙赤色の濃い斑点があり、雌しべや、暗紫色の花粉嚢をもつ雄しべもありますが種子はできません。
江田島市内では畑の隅っこや民家の庭先などで栽培されています。
よく似たコオニユリにはムカゴができません。
20140719大柿町柿浦
20160714江田島町津久茂
20100708能美町中町
20100727江田島町小用
20110713江田島町津久茂
百年前に記された「江田島村の植物」ではユリ科として22種の植物が掲載されていますが、近年の分類により、ユリ科・イヌサフラン科・キジカクシ科・キンコウカ科・サルトリイバラ科・シュロソウ科・ススキノキ科・ヒガンバナ科などに細分類されました。
ヤマノイモ科ヤマノイモ属のつる性多年草で花期は7~8月
関東以南~沖縄の山野に生育、蔓は木々にからまり5mくらいまで伸びます。
葉っぱは互生し、三角状披針形で5~12cm、葉先は長く尖ります。
雌雄異株で、雄花序、雌花序とも葉腋より垂れ下がり淡緑色の小さな花を多数つけます。
花被は6裂して平開し径約3mm、さく果には3翼がつきます。
現在の江田島市内では未発見、全力にて探索中・・・m(__)mです。
ヤマノイモ科ヤマノイモ属のつる性多年草で花期は6~9月
福島県以南~九州の山地に生え、つるは木々に絡まり5mくらいまで伸びます。
葉っぱは互生、心形(ハート形)で7~9に中裂し縁は小波状で、葉長12~19cm葉先は尖ります。
雌雄異株、雄花序は複穂状で花はまばらに付き、花被は6裂して開き径3mm、色は暗紫色で目立ちません。
雌花序は穂状となり、子房の先に径3mmの花被が6裂し、花はまばら、暗紫色で目立ちません。
さく果は3翼で2cmくらい、種子は5mmくらいで広楕円形の羽がつきます。
現在の江田島市内では未発見、全力にて探索中・・・m(__)mです。
ヤマノイモ科ヤマノイモ属のつる性多年草で花期は7~8月
百年前に記された「江田島村の植物」ではモミジドコロと書かれていますが、近年の一般的な呼称であるカエデドコロとしました。
中部地方以南~沖縄の山野に生え、つるは右巻き、木々に絡まり5mくらいまで伸びます。
葉っぱは互生し葉柄は10cmくらい、3裂、または掌状に5~9裂して葉長6~12cm、掌状中央葉の葉先は尖ります。
雌雄異株、雄花序は枝分かれして沢山の黄色い花がつき遠くからも一目です。
雌花序は葉腋から1~2本が垂れ下がり、花はまばらで目立ちません。
子房の先に橙黄色の花被が開き径3mm、さく果には15mmくらいの3翼があります。
江田島市内では山野、農道脇などにごく普通で、花期には林道農道脇が黄金色に染まります。
20070901江田島町小用(雄花)
20170911江田島町秋月
20170911江田島町秋月
20180903江田島町津久茂
20180903江田島町津久茂
20201010江田島町秋月(3翼のある果実)