シュロソウ(メランチウム)科ツクバネソウ属の多年草で花期は5~7月
北海道~九州の林床に生え、草丈は15~40cm、茎は1本立ちし、上部に長楕円形4~10cmの葉っぱ4枚が輪生します。
花は茎頂に1花がつき、薄緑色で披針形1~2cmの外花被4枚の中に、黄色い雄しべ8本と4裂した柱頭が立ちます。
液果は球形1cm、秋に黒熟し、茎頂で羽根つきの羽状となります。
広島大学デジタル博物館資料では、三段峡や吉和村冠山など内陸部での観察例は多くありますが沿海部の記載はありません。
百年前の「江田島村の植物」には記載されていますので、現在島内を全力にて探査中・・・m(__)mです。
百年前に記された「江田島村の植物」ではユリ科として22種の植物が掲載されていますが、近年の分類により、ユリ科・イヌサフラン科・キジカクシ科・キンコウカ科・サルトリイバラ科・シュロソウ(メランチウム)科・ススキノキ科・ヒガンバナ科に細分類されました。
サルトリイバラ科サルトリイバラ属の落葉つる性半低木で花期は4~5月
北海道~沖縄の草原や林内、林縁などに生え、葉柄の巻きひげで樹木などにからみ分枝して3mくらいまで伸びます。
葉っぱは互生し、円形~楕円形で3~12cm、革質で、表面には鈍い光沢があり、葉柄には托葉から変化した長い巻きひげが1対あります。
雌雄別株で葉の展開と同時に葉腋から散形花序をだし、淡黄緑色の小さな花を多数つけます。
花被片は6枚、上部はそり返り8mmくらいに開き、雌花には3裂する柱頭が有ります。
果実は球形液果で径8mm、晩秋、朱赤色に熟し、中に倒卵形種子数個が入ります。
葉っぱは、菓子や餅を包むのに利用され、初冬の赤い実とツルはクリスマスリースなどにも利用されています。
江田島市内では林縁や雑木林内、岩場などにもふつうに生育しており、むかし水晶探索でヤブに分け入った際に両手両足首回りに絡まれて身動きできず、抜け出すのに必死となったことがあります・・・(^_^;)です。
20180402江田島町古鷹林道
20190412大柿町飛渡瀬
20110415能美町高田
20110428江田島町秋月(若葉)
20051019江田島町小用
20181018江田島町古鷹林道
百年前に記された「江田島村の植物」ではユリ科として22種の植物が掲載されていますが、近年の分類により、ユリ科・イヌサフラン科・キジカクシ科・キンコウカ科・サルトリイバラ科・シュロソウ科・ススキノキ科・ヒガンバナ科に細分類されました。
キンコウカ科ソクシンラン属の多年草で花期は4~6月
関東南部~沖縄の山麓や日当たりのよい草原に生え、葉っぱは線形鋭尖頭で10~30cm、幅は5mmくらいです。
花は30~60cmに伸びた花軸上部に数十個が穂状につき、色は白に淡い紅色を帯び、花冠が6裂して筒花の先が径6mmくらいに開きます。
さく果は花被に包まれて4mmくらい、中には長楕円形の微粒種子が数粒入ります。
江田島市内ではやや湿気た林縁や林道のり面、登山道脇などの日当たりに生え、ノギランと混生することもあります。
20200512大柿町深江
20200512大柿町深江
20080523江田島町古鷹林道
20090503江田島町小用
20070522江田島町小用
20170513江田島町古鷹林道
キンコウカ科ソクシンラン属の多年草で花期は7~8月
北海道~九州の日当たりのよい草原や傾斜地にふつうに生育、葉っぱは倒披針形で10~20cm幅2cmくらい、地際からロゼット状に開きます。
花茎は15~50cmに伸び、上部で1~3本に分枝し総状花序に多数の花をつけます。
花被は黄白色で6裂して径1cmくらいに開き、6本の雄しべが目立ちます。
果実は長さ約5mmの卵形で、花柱を残したまま花被片に包まれ、中には紡錘形微粒種子数個がはいります。
葉っぱだけだとショウジョウバカマにそっくりです。
江田島市内ではやや湿気た林縁や林道のり面、登山道脇などの日当たりで普通にみます。
20150612江田島町津久茂(蕾)
20140715江田島町津久茂
20120727江田島町古鷹林道
20160718江田島町古鷹林道
20180808江田島町古鷹林道(花後)
百年前に記された「江田島村の植物」ではユリ科として22種の植物が掲載されていますが、近年の分類により、ユリ科・イヌサフラン科・キジカクシ科・キンコウカ科・サルトリイバラ科・シュロソウ科・ススキノキ科・ヒガンバナ科に細分類されました。
キジカクシ科ジャノヒゲ属の常緑多年草で花期は7~9月
関東以南~沖縄で沿海の林下に生え、草丈40~130cm、葉は常緑で厚く幅15mmで線形、葉先は尖ります。
花茎は50cmくらいで扁平、花序は10cmくらい、数個の節があり1つの節に3~8個の花が付きます。
花は白色~淡い紫色で花被片は6枚、反り返るように開き花径15mmくらい下向きに開きます。
種子は光沢のある青色の楕円形で1cmくらいとなります。
江田島市内では、林縁や農道脇の木陰などで群落となり、屋敷林などで観賞用に栽培もされます。
淡紫色の花はまだ見たことがありません。
20140829江田島町鷲部(栽培・斑入り)
20150223大柿町深江
20100830江田島町鷲部
20120412大柿町深江
20180227江田島町鷲部
20180919江田島町中央
キジカクシ科キジカクシ属の多年草で花期は5~6月
北海道~九州の低山地草原に生え、草丈は50~100cm、茎は上方でよく分枝しブッシュ状となります。
葉っぱは葉状枝の基部に鱗片状に付き膜質で長さ1mm、一見して葉っぱに見える葉状枝は長さ1~2cmで3稜があり線形となります。
雌雄異株で、花は淡緑黄色、花被片は6枚で広鐘形となり径3mmくらい、液果は球形6~8mmで赤熟します。
食用栽培のアスパラガスに酷似しており、同じように食べることもできるそうです。
江田島市内では大柿町深江地区の親休鼻で、岸壁の割れ目に数株を見たのみです。
20110615大柿町深江
20110615大柿町深江
20110615大柿町深江
20201204江田島町江南(参考画像・食用アスパラガス)
キジカクシ科ツルボ属の多年草で花期は9~10月
北海道~沖縄の日当たりのよい野原や畑の土手などに生え草丈は30~40cm、葉っぱは春秋の2回発生、倒披針状線形で長さ10~25cm幅5mmくらいとなります。
花茎は直立し、数十個の花が上部に密生し8~17cmの総状花序をとなります。
花は桃色(稀に白色)花被片6枚で花径は6mmくらい、花火のように開きます。
果実は倒卵形で4mm、長楕円形4mmくらいの種子3個が入ります。
地下には鱗茎があって卵球形3cmくらいとなり分球でも繁殖します。
江田島市内では農道脇の空き地や、田畑の土手などに群生します。
20170924大柿町飛渡瀬
20170920呉市警固屋
20060926江田島町秋月(白花)
20101011江田島町小用
20160913江田島町切串
20150905江田島町切串