陀峯山周辺の雲母

江田島地図2分割南(陀峯山南C) 

当地で、ごく普通に見られるのは黒雲母や金雲母で、白雲母も地域は限られますが見ることができます。

他地域の花崗岩ペグマタイとからは、リチア雲母やチンワルド雲母が産出されますが、当地では未確認です。

 

白雲母  KAl2(AlSi3O10)(OH,F)2

白雲母は透明で、熱を伝えにくく、電気も流しにくいので、ストーブの窓やアイロンの電熱部に使用されています。

また、絹雲母と呼ばれる非常に細粒な白雲母が、塗料や化粧品に利用されています。

 

黒雲母  K(Fe,Mg)3(AlSi3O10)(OH,F)2

花崗岩を観察すると、3種類(透明、白、黒)の鉱物で構成されていることが分かります。そのうち、黒い鉱物が黒雲母です。

黒雲母は下記の金雲母と連続固溶体をなします。

 

金雲母  K(Mg,Fe)3(AlSi3O10)(OH,F)2

金雲母に金(Au)は含まれていません。

化学式は黒雲母のものと、ほとんど同じですが、金雲母にはマグネシウムが多く含まれており、黒雲母には鉄が多く含まれます。

金雲母と鉄雲母は連続固溶体をつくり、マグネシウムを多く含むものは黄色っぽいが、鉄が多くなると黒っぽくみえます。

 

リチア雲母 K(Li,Al)3(AlSi3O10)(OH,F)2

リチア雲母はリチウムを主成分とする雲母で、リチウムの鉱石として利用されています。

板状の結晶は希で、魚の鱗(うろこ)の塊のような形状で産出するので、鱗雲母(りんうんも)とも呼ばれています。

日本での有名な産地は、福岡県福岡市西区長垂山のリチウムペグマタイトですが、岩手県崎浜、茨城県妙見山などでも小規模に産出しています。

 

チンワルド雲母 KFe2+2AlAl2Si2O10(OH)2

チンワルド雲母は、リチウムと鉄を含む雲母KFe2+2AlAl2Si2O10(OH)2KLi2AlSi4O10F2の間の系列名であり、独立種ではありません。

日本では岐阜県中津川市、滋賀県大津市の田上山など花崗岩質のペグマタイトで見られます。

また、田上山ではチンワルド雲母の鉄をマンガンに置き換えた新鉱物が発見され、鉱物学者・益富壽之助に因んで益富雲母の名が付けられれ、化学組成は KLiAlMn2+AlSi3O10F2 で、こちらは独立種です。

2012-05-18 001 005 (800x600) 
(画像の左右5cm)
白雲母の小さな結晶が密集しています。

CIMG0023 
(画像の左右1cm)
白雲母の拡大画像です。

CIMG4169 (800x601) 
(画像の左右6cm)
小さな晶洞ですが、晶洞の上部に黒雲母のりっぱな結晶が見えます。

CIMG5350 (800x601) 
(画像の左右5cm)
晶洞の側面にシジミチョウの羽のような黒雲母の結晶です。

CIMG2144 (800x600) 
(画像の左右2cm)
黒雲母の表面が風化し、土色に変わっています。

CIMG5270 
(画像の左右4cm)
小さな晶洞の奥に、金属のような輝きを放つ金雲母の塊が見えます。

CIMG3676 
(画像の左右1cm)
金雲母の拡大画像です。

100429 024 (800x589) 
(画像の左右7cm)
チンワルド雲母のような薄いピンクがかった色ですが???・・・(・_・;)です。
チンワルド雲母のあるところ、トパーズ有りと言われ滋賀県大津市の南東、田上山では、普通に共産するといいます。

私にはトパーズの採取経験はありませんが、当地の花崗岩ペグマタイトからも、ごくまれにトパーズを産出します。

スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
検索フォーム
カテゴリ
リンク
最新記事
月別アーカイブ
プロフィール

わきです

Author:わきです
FC2ブログへようこそ!