秋月 秋月林道

2)江田島町南部・秋月林道・鷲部林道A 
昭和53年6月1日に発生し、3日間で1000ヘクタール、全森林の8割を焼失させた、江田島町大林野火災の教訓から、この秋月林道が計画されました。

この付近の山々は、幸いにも延焼を免れましたが、一度火が着けば消火のすべがない、この尾根に、平成6年6月30日、秋月久村から江南小方まで、総延長3328mの消防車が入れる縦走林道が完成しました。

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秋月林道の入口は、秋月と小用を結ぶ県道298号線の、久村バス停から南へと枝分かれします。
この久村の海岸は、入り江だった海を埋め立て、秋月地区には珍しく、平地が確保されていたのですが、明治中期の頃に秋月火薬庫として海軍省に買収され、今は米陸軍の秋月弾薬庫として使用されています。

なを、今にのこるこの付近の石組護岸は、文政4年(1821年)に、当時の最新技術をもって作られたもので、江田島町の文化財だと言われます。


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秋月林道から鷲部林道へと通ずる部分で、秋月地区から鷲部地区へと越える旧道の峠でもあります。
峠の向こうには、江田島湾(江田内)が夕日を反射して輝きます。

標高約130mのこの峠道は、古代より多くの住民が行き来し、秋月トンネルが完成する前は、江田島中学へ通う、秋月地区生徒の通学路でもありました。


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防火帯、消火活動路として計画された林道ですので、見晴らしの良い場所は限られているのですが、尾根の縦走路から、東側に呉湾が、西に江田島湾が見下ろせます。

カキ筏の並ぶ、江田島湾の向こうは津久茂山(御鉢山)、その向こうには、広島市西部の山々が霞みます。

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林道の南は江南小方へと通じます。 
この地区は古くから海軍の燃料基地として整備されていましたが、現在は海上自衛隊のエアクッション艇整備基地や、伊藤忠商事の石油備蓄施設として利用されています。

海の向こう、狭く見える部分が早瀬瀬戸、その上に架かる早瀬大橋(1973年完成、全長623,5mのトラスト橋)が、呉市倉橋島と江田島市能美島とを結びます。


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四月上旬には、コバノミツバツツジが林道脇を彩ります。 

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木立の枝から垂れ下がる蔓に、葉っぱが5枚のアケビの花です。
左の大きな花が雌花で、右上や右下に雄花です。

アケビやミツバアケビは自家不和合性があり、同種では結実することができません。
島内では、アケビとミツバアケビがうまい具合に混生し、秋にはおいしそうなアケビやミツバアケビの実がぶら下がっています。
1種だけの繁殖はできず、両種が同じ勢力で共存共栄できる、自然の妙です。


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葉っぱが3枚の、ミツバアケビです。
左の大きな花が雌花で、その他が雄花です。


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同じアケビ科の、ムベの花です。

ムベの語源は、「むべなるかな」につうじ、天智天皇が、8人の男子をもつ老夫婦に、その秘訣を聞いたところ、この実を差し出され、甘くてとろりと舌にまつわる味に、むべなるかな(いかにももっともなことであるなあ)と、得心したことにあるとか・・・(*^。^*)です。


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同じく、蔓植物のアオツヅラフジです。

ツヅラフジの由来は、昔話の舌切スズメにもでてくる、葛籠を作る材料であったからと言われます。
また、別名をカミエビ(神葡萄)とも呼び、神様が食べるブドウ(エビヅル)だと言われます。

蛇足になりますが、えび色とはヤマブドウのような赤紫色のことを言い、また、アオツヅラフジの青くおいしそうな実は、毒成分(トリロビン)を含んでいます。 
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