国有無番地(旧海軍兵学校) 構内の樹木

旧海軍兵学校グーグル地図・構内の樹木 
明治21年(1888年)8月に海軍兵学校が移転した後、造成したばかりで砂塵の舞う構内にはさまざまな樹々が植えられました。

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兵学校の桜は、花見客も出るほど有名ですが、もっとも早くに植えられたのは潮風を和らげる松の樹、そして大正期になって全国に流通の始まった桜(ソメイヨシノ)が植えられ、戦後公園樹として人気の出たツツジの類がそれらの樹下を縁取ります。

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海軍と言えば「同期の桜」そして、「桜に錨」をイメージします。

桜は兵学校の時代から植えられ、毎年4月の始めには、構内1000本の桜が一斉に花吹雪を舞い散らせています。

 

ちなみに、「同期の桜」は西條八十の原歌詞「二輪の櫻」を元に、海軍大尉 帖佐裕が兵学校在学中に替え歌にした。 と、言われますが他にも諸説があります。

 

また「桜に錨」は海軍兵学校生徒や海軍甲種飛行予科練習生の七つボタンを飾るものです。

 

なぜ、桜なのか、たしかな由来は不明ですが、明治の国際人であった、新渡戸稲造の書『武士道』で「武士道とは日本の象徴たる桜の花のようなもの」と冒頭に記してあるように、まず武士道と散りぎわの潔い桜花が結びつき、その武士道を美徳、模範とした旧日本軍で桜花がシンボルにされたと思われます。


当然陸軍においても、五芒星とともに桜花が多用されます。

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兵学校の移転を記念し、明治天皇から下賜された2本の桜(ソメイヨシノ)が、明治26年に落成した生徒館(赤レンガ)の中庭に植えられました。

その桜は、生徒ら同期の絆の象徴として、片方に「貴様桜」、もう片方に「俺桜」、合わせて「同期の桜」と命名されました。
のちに1本が靖国神社に送られ今も健在?のようですが、兵学校中庭に残った1本は敗戦後進駐軍により刈られました。

今、中庭を賑わす桜花は、進駐軍に刈られた枝から芽吹いたと言われる2本のソメイヨシノです。
新「同期の桜」として大切に育てられています。

構内には、現在1000本の桜(主にソメイヨシノ、他にも山桜や八重桜なども)があるといわれますが、本格的に植えられ始めたのは、大講堂が完成した後の大正中期の頃です。
百年の時を刻み、幹の中心部が大きく朽ち始めた桜が目立ちますが、その枝下には新たな若桜が蕾を結んでいます。


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かって、江田島の神社やお寺、路の角々にも、仰ぎ見る大松が育っていましたが、昭和40年ごろからの松枯れで、すべての古松が姿を消してしまいました。

構内に、これだけの数の松(大半は黒松で、赤松や五葉松、ヒマラヤスギも)が残るのは奇跡的です。
また、ほとんどの松がきれいに整枝され、すっくと天を向いていますのは、さすがに兵学校、松でさえ「きおつけぇ~~~」「みぎへぇ~~~ならえ」です。

大方の松は兵学校移転時の明治中期に植えられたものですが、松枯れによる欠損を補充するために、若松の植栽もあります。


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赤レンガを引き立たせるクロマツのシルエットです。

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「イングリッシュオーク」、おもしろい葉っぱを持ったドングリの樹が参考館前の広場に・・・

トラファルガー海戦でフランス・スペイン連合艦隊を破り、英本土を守った、イギリス海軍ホレーショ・ネルソン提督と対比される、ロシア、バルチック艦隊を破った東郷平八郎元帥海軍大将の遺髪は、この参考館に安置されています。

背景は、カイズカイブキとソメイヨシノ、フェニックスの葉っぱが2、3枚見えます。
 

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「ホルトノキ」の花です。
ヤマモモの樹とそっくりで、花や実が着かないと判別がむつかしい樹です。

近年は街路樹などにも利用されるそうですが、もとは暖かい場所に育つ常緑樹で、オリーブによく似た実をつける、あまり知られていない樹でした。


そのため、医師でもあった平賀源内が薬用に使われていたホルト油(オリーブ油)の採れる木、オリーブの樹と誤解して「ホルトノキ」と名付けたといわれます。

 

7月ごろ白いきれいな花を付け、翌年秋にオリーブにそっくりの黒っぽい実をつけます。


参考館の前、車路で隔てた位置にホルトノキの大木があり、四方に枝を伸ばしていましたが、今は・・・

他にも何本か構内で見た記憶がありますが、鬱蒼と茂る枝葉にはかなり広い場所が必要です。


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水交館下の法面に育つ、庭園樹風仕立ての松の群です。
一つ一つ見ても見ごたえのある樹形ですが、そんなんがいっぱい植わっています。
庭園植え込みの予備として育てられている感じ? ・・・(*^。^*)です。


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水交館へと上る自動車路がありますが、その坂道を支える石垣と車路の隙間に育った、3本の幹をもつ松の大木がありました。
端正に組まれた石垣を、力強く押し包んで育つ姿は迫力があってすてきだったのですが、この2、3年後、松枯れにより刈り払らわれてしまいました・・・(~_~;)です。


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ある教官室の玄関脇に育った、オリーブの樹です。

茶目っ気のある教官?が刈り込んだんでしょうが、いいセンスですね。
また、それを笑ってすます上官も・・・(*^。^*)です。

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表桟橋付近の松並木です。

兵学校創設当時に植えられたもので、松枯れの始まる前は並木道のように、2列に並んでいたのですが、台風の潮風をまともに被る、南側の列から枯れ始めたようです。


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第1術科学校庁舎前のロータリに育つソテツです。

構内にはこの他にも大講堂車寄せ前のロータリ、参考館前、水交館まえのロータリと、なぜか建物の前面には必ず?大きなソテツが植えられています。
 
水の少ないやせ地にも強健に育ち、生育がゆっくりで樹形の変化がなく、古木になっても移植が可能なため・・・(^_^;)かな?


ちなみに、江田島市能美町鹿川にある徳勢家の庭には、県下最大のソテツ(樹高約5m)があります。

弘長年間(1261~1264)に屋久島より持ち帰り植樹されたと伝えられ、県の天然記念物に指定されています。

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