津久茂 津久茂山(お鉢山)

1)江田島町北部・津久茂山(263,0m) 
津久茂山は、お鉢山とも呼ばれ標高は263,0mです。

江田島町内では、津久茂山のみが花崗岩ではなく、玖珂層群に属す中生代ジュラ紀の付加体で、泥岩や砂岩、チャート、石灰岩などの海溝堆積物からできています。
恐竜全盛期のジュラ紀、プレート運動により、深海から持ち上げられ、日本列島の原型となりましたが、その直後の中生代白亜紀後期に貫入した、江田島花崗岩や呉花崗岩の熱により大きく変成を受けています。

津久茂山と同じ地層は、津久茂水道を渡った能美町野登呂山や、沖美町の砲台山にあります。


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花崗岩特有の岩肌を見せる、古鷹山の頂から見る津久茂山の東面です。

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広島湾から見る津久茂山の北面です。

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津久茂山山頂にある、花崗岩で作られた三等三角点(263,0m)です。

ちなみに三角点は見晴らしの良い場所を選んで設置されますが、必ずしも山頂に設置されるとは限らず、むしろ山頂以外の場所にあることが多いようです。
 

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津久茂山は花崗岩の大きな台の上に乗っかっています。

その様子は、津久茂の瀬戸に面する山の西側でみられ、花崗岩と玖珂層群の境界が波で削られ、教材標本のような断面を見せています。
画像の下部、白っぽいのが花崗岩で、上部の茶色の部分が玖珂層群の泥岩です。
場所によってはチャートの互層が乗っかっていたり、断層で切られた地層などもあって、この付近の海岸は地学研修に訪れるのに最適なロケーションです。

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風化により、津久茂山から転がり落ちた、玖珂層群の泥岩や砂岩、チャートを組んだ石垣です。

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家々の土台も、畑の石垣も、坂道の石段も、すべて津久茂山からの転石が利用されています。
 
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津久茂山には、戦前の一時期、銅鉱山が稼働していました。
坑内には手押しのトロッコが走り、枝坑や立坑もあって総延長で数百メートルはあり、5,6人の鉱夫が働いていた?・・・とか。

画像は津久茂山の西面に掘られた坑道の入口です。
入口近くまで、地下水が湧きだしていて、坑道内部を見ることはできません。
 

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津久茂鉱山から掘り出された鉱石サンプルが、今も筑波の標本倉庫で眠っています。
なを、表中に古生代泥岩とありますが、最新の地学研究では中生代ジュラ紀とされています。

上記カタログは「地質標本登録データベース」からのコピペ・・・m(__)mです。


水晶採掘 
干潮の時間帯を狙えば、津久茂山の海岸線を歩くことができます。
波に削られた崖を丁寧に見ていけば、ペグマタイトに開いた晶洞に、水晶や、長石の結晶を見つけることもあります。
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