大須 差須浜の石切山

1)江田島町北部・差須浜石切山 
「石切山」って呼ばれているかどうかは不明ですが、差須浜の南に、かって沢山の石を切り出した断崖絶壁があります。

2014-01-11 002 056 (800x600) 
昭和の40年代まで稼働していた石切場です。
画像に見えるピークの標高が112m、その最上部の大岩にまで削岩用ドリルの痕跡が残っています。


2014-01-11 002 027 (800x600) 
昔は登山道もあったようですが、今はイノシシのお散歩コースとなって踏み固められた獣道をトレースして登ります。
乾燥地で日当たりが良いせいか、イバラの類が多く、うっかり踏み込むとサルトリイバラならず、人捕りイバラ・・・
場所は違いますが昔、両手両足首元を巻かれ、10分ばかりまったく身動きが取れなかったこともあります。
画像は、人の血を吸って真紅に染まったサルトリイバラの実・・・(^_^;)です。


2014-01-11 002 053 (800x586) 
頂上付近の断崖から見る絶景、石柱にはL字の切込みがありますので、標高標識ではなくて境界線標識のようです。
このあたりの尾根から北側に戦時中に作られた、丸いすり鉢状の遺構や、兵舎跡と思われる平坦面がありますので、国有地境界?を示す標識なのかも・・・です。


2014-01-11 002 047 (800x600) 
左に断崖絶壁を見ながら石切山の尾根を北に進むと、直径10m位の廻りを石で囲ったすり鉢状サークルが2つあります。
作りは荒いですが、天端石に切れ込みがあったり、下部には水抜き?用に開けられた穴などもあり、プロの石工さんの技が見えます。


2014-01-11 002 039 (800x600) 
ネット資料「呉周辺の防空砲台」によりますと、大須山防空高角砲台の付属設備として構築されたもので、150cm探照灯や、空中聴音装置などの設置跡だと思われます。
石積みサークルの縁から見た西の方向には、広島湾への出入口となる奈佐美瀬戸や、その向こうには宮島の霊峰、弥山も見えます。


2014-01-11 002 042 (800x600) 
北の方向に目をやると眼下に差須浜の集落、そして似島と安芸小富士、その向こうに霞むのが広島市の江波から廿日市あたりです。

2014-01-11 002 036 (800x600) 
すり鉢状サークルの脇に、戦後になって積まれただろう無名の石碑が立っています。
工事中の事故、あるいは米軍航空機の攻撃により亡くなられた方がおられたのかも・・・
黙祷 ・・・ m(__)mです。


2014-01-11 002 050 (800x600) 
さらに石碑の裏側には、風化し真砂土となった尾根の一部を土塁代わりに利用した50坪くらいの平坦地があります。
コンクリートで作られたトイレの一部らしきものも残っており、探照灯や聴音装置を運用管理する兵員舎、あるいは発電機建屋などが置かれていたのでは?・・・


2014-01-14 002 013 (800x601) 
余談となりますが・・・
かって日本中の町や村々では、それぞれに近くの山から石を切だして整形し、家々の土台としたり、石畳を敷き、路肩を固め、護岸工事から、防波堤、ほぼすべての工事において、その地域の石が重用されていました。
よく、日本は木の文化、西洋は石文化だといいますが湿潤な大地から木の建造物を守るその基礎は石ですし、加藤清正の熊本城しかり、西洋に負けない石積み技術とその建造物は今も沢山残っています。

ただ近年になって、コンクリートが万能と吹聴されるにいたり、古い石積みは取り壊され、またはコンクリートを盛り上げて埋められるという情けなさ、崩れたのなら積なおし、増設も縮小も自由自在、しかも無限に再利用ができる、エコな日本の石文化が忘れられようとしています。

今、生コンを運ぶミキサー車を見ない日はありませんが、切石の角をハンマーで叩いて一つずつ丁寧に積み上げる現場や、鉢巻をし腰に分厚いエプロンを着けた石工さんの姿を見ることはほぼ皆無です。

画像は、切串、小用間の林道にある石積みです。
昭和53年の江田島町大規模林野火災の復旧工事として、昭和60年頃に作られた広場の土手を補強するものです。
おそらく江田島町(現江田島市)のからむ公共事業で、石積みが使用された最後のもので、のちのちは指定文化財となるかもの貴重な歴史遺産?・・・(^_^;)です。
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
検索フォーム
カテゴリ
リンク
最新記事
月別アーカイブ
プロフィール

わきです

Author:わきです
FC2ブログへようこそ!