大君 機雷管制所・工兵隊桟橋 

早瀬瀬戸機雷管制所・工兵隊桟橋 
早瀬瀬戸は呉軍港への直近ルートであり、まさに喉元にあたります。

とくに日清、日露戦争では最重要防衛拠点とされ、敵艦船の侵入を阻むための砲台や、付近の海底には管制機雷が設置されました。

2014-11-05 020 
早瀬瀬戸の最狭部から少し南へ下がった位置に、花崗岩の切石を隙間なく並べた重厚な造りの桟橋が今に残ります。

江田島市在住の戦争遺跡研究家、奥本剛氏執筆の「呉・江田島・広島 戦争遺跡ガイドブック」2009年 光人社によれば、この桟橋は大君低砲台の建設用物資陸揚げのために作られ、のちの太平洋戦争では陸軍船舶工兵隊が使用したと書かれています。

えっ。
船舶工兵隊隊といえば・・・

この大君や柿浦地区では終戦間際、べニア板を張り合わせた特攻艇を沢山制作したとの話も伝え聞きます。


早瀬水道は、昭和の大戦(太平洋戦争)においても最終防御拠点の一つであり、もしや陸軍の特攻艇(四式肉薄攻撃艇)の訓練地?、兼防衛拠点?としても機能したのは???・・・


2014-10-04 011 
潮流や波風をまともに受ける位置に組まれていますが、築後百十数年の古さを感じることはまったくありません。

ただ、今はまったく利用されることもなく、寄せては返す瀬戸の波に・・・

瀬戸内の小島の磯の白砂に
   われ泣きぬれて蟹とたはむる

                 ・・・(^_^;)です。

2014-01-29 002 010 
今は木々雑草に覆われ登山道さえ定かではありませんが、工兵隊桟橋の西、標高92.3mの小山に「機雷管制所」の遺構が埋もれています。

大君低砲台と時を同じくして作られたもので、早瀬瀬戸の海底に機雷をセットし、敵艦船の通過にあわせて、電気式発火装置により遠隔で爆破、敵艦船を水中から破壊するために作られた、見張り所兼機雷管制所です。

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今も残るこの建物は機雷管制室や、兵員待機所、電源室等で、小山の反対側に位置し、敵艦船からの攻撃が出来ない位置にあります。

他にも六角形をした建物の基礎や階段なども残っていますが、鬱蒼とした木々の下、全容を把握することはできません。

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標高92.3mの三角点です。
この山の頂部は、円形に塹壕が掘られています。

日露戦争では艦船の見張り所として機能し、先の昭和の大戦では、対空機銃がセットされていたと思います。
塹壕は山の尾根を深く削って、例の機雷管制所まで続きます。

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眼下には早瀬瀬戸の南側入口が一望です。

早瀬瀬戸の対岸、倉橋島の尾根(画像よりも左)にも「早瀬第一堡塁(1899年着工)」「早瀬第二堡塁(1899年着工)」が築かれ今に残っています。

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こちらは、先にも紹介した深道山(327m)です。

この山にも頂上部に円形の塹壕が掘られており、その周りを取り囲んで巨石が配されています。
機銃あるいは、対空用の重火器がセットされたのでしょうが、呉大空襲までに間に合ったのか?、あるいは基礎工事のみで敗戦を迎えたのか?、・・・不明・・・m(__)mです。

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この付近の岩山をイノシシ道に沿って登り降りしていますと、砲弾のカケラや機銃弾をよく見かけます。
(画像の左に写っているのはルーペです。)

砲弾は中に炸薬が入っていますので木端微塵となり、サビで赤茶けた状態で散乱していますが、機銃弾はあまり変形することもなく、ほぼ原形のままに転がり落ちています。

今までは特に気にすることも無かったのですが、この機銃弾にはびっくり仰天。
なんと、花崗岩の岩盤に突き刺さっていました。

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直径が13mmくらいですので、おそらくは米海軍戦闘機、グラマン社のF6Fヘルキャットに装備されたブローニング M2重機関銃から発射された12.7mm の銃弾?だろうと思います。

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この機銃弾が見つかったのは、画像ほぼ中央部、白く見える風化した花こう岩岩盤です。

弾丸の発射された方向を推測すると、此方側((陀峯山)から早瀬瀬戸、その先の音戸町早瀬地区の集落へと向いています。

もしも、グラマンF6Fから発射された機銃弾だと仮定すれば・・・
機首がもう1度、上を向いていたなら機銃弾は早瀬地区の民家に吸い込まれていたのでは・・・

妄想・・・(^_^;)です。

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直径が7mmくらいの弾丸も落っこちています。

大きさから推定すれば、ゼロ戦などの戦闘機に搭載されている、九七式七粍七固定機銃から発射された7.7mm機銃弾のようですが??? ・・・(^_^;)です。

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これは、おそらく20mm機銃弾???

だとすれば?、日本海軍のゼロ戦や紫電改に搭載された、九九式二〇粍機銃から発射されたもので、発射のさいに銃身に刻まれたライフリング(施条)が弾丸の弾帯部分にくっきりと残されています。

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ほんの七十年前、この空を飛行機雲が何本も弧を描き、揺らぎ、そして消えていったのです。

今日のお空は、うろこ雲?それとも、ひつじ雲? ・・・(*^。^*)です。

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