大原 山神社 

5)大柿町南部 大山津之神社 
「山神社」は能美島南部海岸道路の終点、巨大採石場入口近くの岬の上に鎮座します。

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一般の人が訪れることはまずありませんし、山神社へと続く参道は獣道と大差ありません。
私も付近の禿山を縦走し、帰路の獣道を下って行く途中で偶々お参りすることができました。

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端正に組まれた台座の上に、花崗岩を彫り込んで造った祠が乗っています。

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祠の扉も石で作られ、回転軸となる突起が戸口の上下に、ピタリはまり込み、その石室内には「大山津見之神」と墨書されたお札が胎蔵されていました。

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境内に「山神社玉垣燈籠寄附者」の石板があって・・・

金五拾圓 九州石材工業株式會社 同黒嶽採石所 主任大和生太郎
金弐拾圓 九州石材事業仝一同
仝拾五圓 安藝石材合資會社 美濃孫一
仝拾四圓 事業主 坂井次太郎
仝拾弐圓   仝    久保勘五郎
仝 拾圓   仝      坂井仁太郎
仝 拾圓   仝   石丸乙松
仝 八圓   仝   細田卓次
仝 六圓   仝   五藤兼太郎
仝 六圓   仝   藤原末市
仝 五圓   仝   前田一郎
仝 五圓   仝   坂井熊一
仝 四圓   仝   的場唯雄
仝 弐圓   仝   荒谷喜三
仝 参圓   舩主  益亀助

昭和十年六月一日 発起人 大和生太郎

想像ですが、それまでは個人事業だったこの付近の採石業に、九州石材をとおして多額の資本が入ってきた???の、かも・・・です。

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いまだに止まぬ松枯れ被害により、老木となった松は見当たりませんが、花崗岩の割れ目に根を張り、渇水に耐え、吹きすさぶ潮風に枝を曲げられ、盆栽風の見事な樹形に育った美松が山神社の周りを飾ります。

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好んで選びたくはない危険で過酷な職種である砕石業ですが、衣食に続く住環境の土台はすべてがこの採石の上に成り立っています。

日本を代表する国会議事堂も、大阪城の石垣も、村の鎮守の石段も、段々畑の石垣も、すべてが山から切り出された石材です。
さらには家々の土台となるコンクリトにも、セメント1に対し、砂利6、砂3、の割合で入っていますし、真黒いアスファルトの道路でさえ大量の砂利によってその強度が保たれているのです。

当時はまだ家族経営だった多くの採石事業者が集まり、協力し建立されたのがこの「山神社」で、祀神の「大山津見之神」は天照大神の兄神であって、大三島「大山祇神社」祀神の「大山積神」と同じ神様です。
大山積神は山の神であり海の神でもあります。

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「山神社」の乗る岬を尾根沿いに登ると、眼下に巨大な採石場が見えます。

かっては、全国個々の村々に1、2ヶ所の採石場があり、その村の石工さんが切り出す石材でその地域の需要をみたしていましたが、戦後の急激な需要拡大には到底追いつくことが出来なくなり、また輸送能力が向上したことによって次第に大規模集中化が図られたようです。

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岬の尾根から見た反対方向には、新規に開発が進む別荘地が見えます。

巨大採石場の付近に生活する人々にとって、行き交う大型ダンプカーや採石場から風に流される粉塵、石材を切り出すためのダイナマイトの爆音、気にならないはずはありませんが・・・

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海を隔て対岸の倉橋島から見た、南海岸黒嶽地区の巨大採石場です。

必要とされるから切り出されたのですが、・・・この山は一本松山(323.5m)・・・
画像ではよく見えませんが300mの断崖絶壁の上で、重さ数十トンの大型重機が右に左に前に後ろにと、エグザイルがダンスを踊っているように動き回っています。
すっげぇなぁ~~~ ・・・(^_^;)です。
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