中町 宇根山(野登呂山)

2)江田島町南部 宇根山 
宇根山(旧名は野登呂山)は能美町中町と沖美町畑の境界にあり、江田島市内でもっとも標高の高い(541.8m)山です。
しかも、広島県内でも17ヶ所(猿政山・一峰寺山・女亀山・道後山・阿佐山・彦山・鷹ノ巣山 ・大黒目山・龍王山・岡田山・宇根山・臥龍山・堂床山・野貝原山・小田山・冠山・星居山)だけにしかない一等三角点を持ちます。

2015-03-20 055 
水ぬるむ3月、数年前まで、「かんぽの宿 安芸能美」があった、松ヶ鼻の高台から見た宇根山です。

手前、海に浮かぶ建物は「国民宿舎 能美海上ロッジ」です。

2014-04-03 002 030 
4月のはじめ、菜の花とソメイヨシノが満開となった迫田農道から見上げた宇根山です。

2014-11-15 020 
宇根山(野登呂山)登山道の入り口付近は、かって一面のみかん畑でしたが、平成に入った頃より多くの畑が手入れされないまま放置され始め、それまでの豊穣のみかん畑は次々に雑木林へと変身していきます。

宇根山のもともとの山名を知りませんが、戦後?「野登呂山」と命名登録されました。 が、近年になり国土地理院通達?により「宇根山」と山名を改めることとなりました。
よって古いパンフレットや市内の案内板などに旧山名の「野登呂山」と表記されている場合が多くあります。

画像の左向こうが古鷹山で、右に見えるのが中町の街並みです。

2015-09-23 217 
みかん畑の急坂を過ぎたあたりの登山道脇に、縞模様の美しい大きな石が置いてあります。
この巨石は宇根山登山道路を切り開く際に発見された宇根山山系からの転石で、玖珂層群由来の層状チャートです。

江田島市のすべての陸地は広島型花崗岩の大岩盤ですが、江田島町の津久茂山、沖美町の砲台山、そしてこの宇根山山系には、その基盤となる花崗岩の山に帽子を被ったように玖珂層群の海洋堆積岩が乗っかっています。

この直径2m近いチャートの大岩は、中生代ジュラ紀に海底に降り積もったケイ酸質プランクトンの死骸が主な成因となっています。
さらにこの海底堆積物には複雑な褶曲があることから、海洋プレートの沈み込みと共に海溝に落下した後、付加体となって大陸側にある日本列島にせり上がったと考えられています。

2014-11-15 068 
登山道7合目あたり、雑木の途切れた間に、ふもとの高田地区が一望できます。
江田島湾を挟んで、対岸左に津久茂山、中央のとんがりが古鷹山です。

2015-09-23 208 
林道脇の雑木の枝からはアケビやムベがぶら下がります。
葉っぱが3枚ですので、ミツバアケビ、右下に見える7枚の葉っぱはムベです。

ちなみに、アケビは同種類の花粉では実をつけません。
家庭で栽培する場合は、3葉のミツバアケビと5葉のアケビを近くで育てるか、他種の雄花で人工授粉をする必要があります。
ムベは自家結実性ですので、1本だけ植えても実が着きます。

2015-09-23 153 
八合目あたりに差し掛かると、アスファルト道路一杯に山栗の実が散乱しています。
このまま放置するのも気が引けますので、おにぎりの入っていたレジ袋に満杯まで詰め込みます。

近くには「寺屋敷慰霊碑」と彫られた石碑が建ちますが云われは知りません。

2015-09-23 195 
尾根を上り詰めたあたりで、アスファルト道路の左に細い獣道があって、「宇根山山頂へ」と板切れに表記されています。

アスファルト道路はさらに上へと続いていますが、なぜか?鉄条網で封鎖されています。

足を引っかけないように注意してさらに進むと、なんだぁ~~~???

TVの中継塔???、それにしては厳重に囲ってあるし、監視カメラがあちこちに設置してありますし・・・
付近の電柱に目をやると、「第F40種 接地埋設標 防衛施設庁」の銅板が打ち付けてあります。

な~んだ、そうゆうこと ・・・(^_^;)ですか。

位置的にみて、岩国基地と呉基地を結ぶ軍事用電波中継塔???かも???

2014-11-15 033 
アスファルト道路を後戻りし、先ほどの「宇根山頂上へ」とある、獣道に分け入ります。

入口付近は雑草が繁茂し、いや~な感じでしたが、少しはいると人の手が加わった、りっぱな?登山道です。
クリの木もあるし、島内ではあまり見ないコシアブラの黄色く透ける葉っぱや、ジイゾブらしいつる草もあります。

2014-11-15 046 
山頂広場の入り口に巨大なコンクリートの八角柱が建ちます。

2014-11-15 035 
鉄製のプレートがはめ込まれ「第??号 天測点 地理調査所」とあります。

天測点は全国に48点(現存43点)が設定され、昭和29年から5年間、天文測定がおこなわれました。
これにより、三角測量の位置座標を規正し、国土測量の精度が向上しました。

2014-11-15 043
山頂広場の中央にある一等三角点の近くに、見慣れない石柱が立っています。
これは旧日本軍の軍用地を指定する石柱で、二重波線があることから「海軍境界標石」と呼ばれるものです。

周囲360度が見渡せる高地ですので、先の大戦中には見張り所とかがあったのかも???です。

現在、宇根山山頂の周辺はびっしりと木々に囲まれていて視界がまったくききません。
植林されただろうと思えるヒノキの大木が育っていることなどから、おそらくは私有地であって勝手な伐採や登山道整備ができないのだろう。と?・・・(^_^;)です。

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