中町 真道山 1/2

2)江田島町南部 真道山 
真道山山頂(286.6m)は能美町中町と能美町鹿川、大柿町飛渡瀬との境界上にあります。

行政区分では大柿町飛渡瀬とされますが、主要登山道である真道山千本桜林道は中町黒張から胡川に沿ってあります。

2014-04-03 002 080 
中町迫田の農道から見上げた真道山です。

2015-08-27 007 
中町から江田島湾を挟んだ対岸である、江田島町津久茂から見た真道山です。
手前の海上に浮かぶ建物は、国民宿舎「能美海上ロッジ」です。

2016-01-22 065 
真道山頂上に建つ展望台と、その手前には「五省」の書かれた石板が建ちます。

真道山は中世、亀山城(現在の中町八幡神社)の後備えあるいは見張り所となる砦がおかれていたと云います。

また、戦前は海軍兵学校生徒の心身鍛錬の場として、登山競技などに利用されました。

五省の碑石板には

 五 省

一 至誠に悖(もと)るなかりしか
(誠実さや真心、人の道に背くところはなかったか)

二 言行に恥づるなかりしか
(発言や行動に、過ちや反省するところはなかったか)

三 気力に欠くるなかりしか
(物事を成し遂げようとする精神力は、十分であったか)

四 努力に憾(うら)みなかりしか
(目的を達成するために、惜しみなく努力したか)

五 不精に亘(わた)るなかりしか
(怠けたり、面倒くさがったりしたことはなかったか)

     栗田健男 書

注:(かっこ)内の現代訳は「海上自衛隊幹部候補生学校ホームページ」よりの引用です。

石板裏面には

「五省」縁起
書は最後の海軍兵学校校長、栗田健男中将の筆になるものである。
「五省」は昭和七年、時の兵学校教頭であって当能美島出身の三川軍一大佐が起案し校長松下元少将が裁可して訓育に活用されるに至ったものである。
かって海軍兵学校に於いて夜の自習時間の最後に生徒が目を閉じて一日を反省自戒した「五省」は兵学校出身者にとって戦中は勿論戦後も復興発展の心の支えとなってきた。
米国に於いても日本駐留中「五省」に感銘を受けたアナポリス海軍兵学校長ウイリアム・p・マック中将が一九七六年この英訳文を同校に掲げ生徒の反省修養の銘となし今日に及んでいる。
戦後五十年玆に「五省」を記念碑として眞道山に留め杖を曳かれる旅人が江田内の碧に映える生徒館と対面しつつ暫し黙誦されんことを希うものである。
   平成七年三月吉日
海軍兵学校出身者有志
世話人 鹿山 譽

ちなみに、栗田健男中将はレイテ沖海戦で第一遊撃部隊を指揮して参戦、レイテ突入を前に「謎の反転」と呼ばれる離脱行動?が戦後の戦史研究で注目されました。

さらに最頂部には

海軍兵学校
同 期 の 千 本 桜  碑

海軍兵学校連合クラス会
平成四年三月建立
が建ちます。

側石には
昭和十一年十一月、昭和天皇の海軍兵学校行幸を記念して、在校生八八四名は真道山一帯に吉野桜千本を植えたが戦後の山火により焼失した。
平成二年、花と緑の万国博覧会の年にちなみ能美町、大柿町のご協力と、財団法人日本さくらの会のご支援を得て、再び同期の千本桜の植樹を行い、もって地元の「花の里」の実現を希い、散華された幾多の、先輩盟友を偲び、海軍兵学校の精神が次の歌と共に、後世に語り継がれんことを期し、ここに同期の千本桜の碑を建立する。

貴様と俺とは  同期の桜
同じ兵学校の  庭に咲く
咲いた花なら  散るのは覚悟
見事散りましょ 国の為
海軍兵学校連合クラス会

さらには

「 平 和 の 祈 り 」
2004.8.22贈
姫路商工会議所 青年部
「夢の架け橋」委員会
第一回JTS参加者一同
の、石柱もあります。

100329 086 
砦風展望台から見た南の方角、大原湾と大柿町水畑・大附あたりが見渡せます。

2016-01-22 043 
南西の方角、能美町鹿川と大黒神島の全容が見えます。

2016-01-22 045 
北西の方角、ふもとに中町の街並みが、遠く能美町高田、右に津久茂の瀬戸、さらに遠くには本土廿日市市が靄って見えます。

100329 050 
ほぼ真北の方角です。

江田島湾を挟んで、中央に尖った山が古鷹山、そのふもとに白く旧海軍兵学校です。

2016-01-22 105 
栗田中将が最後の校長を務めた旧海軍兵学校の全景です。

現在は、海上自衛隊幹部候補生学校・第一術科学校と名称を改め、自衛隊員の教育訓練の場となっています。
校内には旧海軍時代の由緒ある建物や歴史資料の展示館があり、定時に見学することができます。

2016-01-22 050 
東の方角です。
大柿町飛渡瀬と江田島町江南、音戸の瀬戸が見えます。

2016-01-22 090 
江南から峠を越えた先、江田島町秋月にある株式会社フルサワ(船舶解体工場)で解体を待つ、「SUPER LINER OGASAWARA」(スーパーライナーオガサワラ)です。

東京~小笠原航路に投入され742名の乗客を乗せて、38ノットの高速力で運行する予定でしたが、燃料費の高騰による採算割れが判明、一度も航路を走ることなく廃棄処分とされました。
全長140m、総トン数14.500トン、2005年、三井造船玉野事業所で建造されました。
ちなみに建造費は115億円、その後の維持保管費用なども入れると・・・(^_^;)です。

その向こうは、三ツ子島埠頭株式会社の所有する、メキシコ産工業塩の貯蔵施設で、日本の工業塩の75%を担っているそうです。

100329 080 
頂上から千本桜林道を経由して中町へと下る階段です。
江田島湾に浮かぶカキ筏の向こう、三角形の山は津久茂山です。

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