中町 松ヶ鼻 ・ トトウガ鼻

中町地質図(松ヶ鼻) 
中町には江田島湾に突き出た2本の鼻、松ヶ鼻とトトウガ鼻があります。
(画像は地質調査所 1/5万 地質図です。)

江田島市の土台である呉花崗岩が、地中深くで誕生したのは1億年前~6500万年前の間だといわれます。
その後中国大陸から分離、上に覆い被さっていた10km近い厚さの地層が剥がれ落ち、深性岩である呉花崗岩の最頂部が地表に現れ出た瞬間が、今の東西能美島、江田島の地表です。

地質図には何本もの赤や黄色の筋がありますが、これは呉花崗岩の上層部がほぼ固まったのち、その深部に残った未固結の溶岩状だった花崗岩が、なんらかの地殻変動を受けひび割れた呉花崗岩や、さらにその上層に載っていた堆積岩の隙間に貫入したものです。

赤は珪長岩、黄色は花崗斑岩あるいは花崗閃緑斑岩と呼ばれる岩脈で、呉花崗岩よりも粒子が細かく貫入年代も新しいことから、風化や浸食に強く、海に突き出た岬あるいは山々の尾根となって残っています。

江田島市内にある、海上に突き出した○○崎や○○鼻の多くは、風化に強い珪長岩や花崗斑岩あるいは花崗閃緑斑岩です。

(市内には呉花崗岩に包有され、さらに年代が古いとされる江田島花崗閃緑岩や音戸花崗閃緑岩もあります。)

2015-11-21 252 
長瀬海水浴場のビーチより見た松ヶ鼻です。

数年前までは、かんぽの宿「能美」の大きな建物が建っていましたが、いまは取り壊され開所当時に植えられたソメイヨシノの桜木が数十本残るのみです。

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かんぽの宿があった、松ヶ鼻の高台を囲って咲くソメイヨシノです。

2013-04-26 002 013 
松ヶ鼻の突端には大潮の時以外は、歩いて行けません。
潮の引いた砂浜の先に並ぶのはカキの養殖棚、遠くは津久茂山です。

松ヶ鼻 
最先端に大きな独立岩が残ります。

江田島市では昭和50年ごろからの松枯れ被害で、多くの古松が枯れてしまいましたが「松ヶ鼻」の名前どおり若松が数本、新たな枝を伸ばしはじめています。

2015-03-20 029 (2) 
松ヶ鼻の高台から見た、国民宿舎「能美海上ロッジ」とトトウガ鼻です。
背後の山は江田島市最高峰の宇根山(542m)です。

2015-11-21 168 
トトウガ鼻の先端には2つの小島が残り、船霊社が祭られています。
満潮時には黒い筋のある部分まで海面が上昇し、江田島湾に浮かぶ夫婦島となります。

2015-11-21 214 
波静かな江田島湾内にあっても、休むことなく繰り返す波風は固い花崗岩や珪長岩であっても少しずつですが、確実に削り取っていきます。

2015-08-26 033 (4) 
能美町誌にある「中村」の絵図の一部をコピペしたものです。

もとは1825年の芸藩通史に記載されたもので、当時、今の「松ヶ鼻」には古松が大枝を海面に這わせていたようで、岬も「下り松?」と呼ばれたようです。
また、「トトウガ鼻」の記載もなく、沖に浮かぶ島?は「ク郎石磯?」と読め???ます。

2012-05-12 002 003 (2) 
宇根山登山道の2合目あたりから見た中町の中心部です。
中町桟橋の向こうに、トトウガ鼻、その先に松ヶ鼻が突き出しています。
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