美能 美能説教場・鶴原亀原地蔵

美能地区内にお寺はありませんが、地区中央部の一等地に「美能説教場」が建立されています。

車寄せ風に張り出した玄関は間口も広く、説教場としては立派な造りとなっています。

導師様は何処から来られるのか?、予定表とかは張ってなかったのですが、もっとも近いお寺なら高祖の光照寺、あるいは三吉の徳正寺からでしょうか???
この日とくに説教日とかではないようですが、玄関まわりは綺麗に掃き清めてありました。

鐘楼は災害時の警報も兼ねて?鉄骨で組まれた高い櫓の上に取り付けてあります。

この高い位置に付けられた鐘を叩くには普通なら、梯子をのぼって・・・ってことになりますが、実はこの鐘、梯子をのぼらなくても叩けるよう、驚きの工夫が施されています。
鐘を叩くハンマーに長い柄が付けられており、その真ん中辺に支点があってシーソーのように下の方を引っ張ると、ハンマーは反対方向に揺れて、ガァ~~~ン、ガァ~~~ンと・・・(*^。^*)です。

美能集落から高祖へと向かう県道36号線に亀原と書かれたバス停標識がありました。
江戸時代の古地図にはこの付近に祠があり明神と記されています。
もしや、その名残があるやもと付近を見まわしますと、道路のり面の上に祠があり、小さなお地蔵様が安置されていました。
江田島市内に亀と名の付く地名はいくつかありますが、そのどれもが神社神域や城など要衝地に付けられています。
美能の亀原について、沖美町史や能美島志に記載はありませんが、芸藩通志のみ絵図面に明神と書かれています。
さらに、偶々のこととは思えない位置、西に300mばかり離れて鶴をイメージする鶴原なる山があります。
鶴原と亀原、なんとも目出度い地名が・・・(*^。^*)です。

亀原バス停から数十mの位置に安置された、愛らしい雰囲気が漂うお地蔵様です。

鶴原砲台山の麓、固い岩盤に掘り込まれた防空壕の前には座像のお地蔵様が安置されています。

付近には他にも数本の防空壕が掘られており、ここ鶴原に安置のお地蔵様が昔からあるものなのか、あるいは先の大戦下、防空壕の建設や空襲により難をおわれた方々を弔うものなのかは不明です。
いずれにいたしましても、鶴原のお地蔵様に深く一礼、そして亀原に向かいましてさらに深く一礼・・・m(__)mです。
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