三吉 いいとこ撮り 2/3

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以下は「沖美町史(平成元年)」の要約となりますが、平地の少ない島しょ部にあり、さらには農地の確保が最重要な時代背景にあって、住居の選定はおのずと傾斜地を削って新たに造成した土地に限ることとなります。

最低条件として近くで飲み水が確保できる必要はありますが、屋敷の前面、側面は石垣を築き背後には薪を供給する山、あるいは段々畑を背負うことが普通でした。

近年の農業不振と車社会の到来により、平地へと建て替えられる家々が多くなり、かってのひな壇集落は急速に減少し、風通しの良さだけが最大の売りだったかっての住居は消滅、その真逆となる気密性に優れ高い省エネ効果?をもち車庫を備えた近代的住宅へと急速に変わっています。

上の画像は沖美町史より転写した母屋の間取り図です。

昭和初期のころの一般的家庭の母屋部分で、おくの間には床の間や仏壇をもうけ、客間としてのものであって、普段生活で家人が使用することはありません。

おもて
は家族の居間であり、機織機が置かれるなど仕事場を兼ねる場合もあります。

なかえ
(なんど)は寝室として使用され、寝具衣類を格納する押入れやタンスが置かれます。

台所は家族の食事場であり、土間であるにわの奥に煮炊きに使う、くど(かまど)や流し場、水を溜めるはんどう(水がめ)が置かれ井戸水が溜めてありました。

にわ
は来客の取つぎ場でもあり、だいがら臼(唐臼)を設置し精米作業が行われたり、夜間や雨天時の作業場ともなりました。

小便所は玄関脇の囲いの中に置かれ、大便所は屋敷の外に小屋をつくって離れた場所に置かれました。

母屋に付属して、しころ(漬物倉)・納屋・農機具置き場・牛馬家畜小屋・こなしや(堆肥)・焚きもの小屋・風呂・便所・門長屋・土蔵(くら)など、用途や敷地に合わせ様々に工夫されていました。

蛇足となりますが「39尺造り」とは田の字型に造られた4部屋のうちの、2部屋が6畳間、もう2部屋が4畳半間で、その4部屋を合わせた一辺が21尺と18尺となり、その2辺を足すと39尺となります。一尺は約30cmです。

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集落を見下ろす高台に大きな長屋門をもつお家がありました。

壁一面にツタが絡んでいますが、手入れされた庭木もあって時々はお掃除に来られる方がおられる様子です。

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失礼ながら長屋門をくぐらせて頂きますとその正面が母屋(客間?)となっており、客人用の玄関?となる部分が真正面にせり出して造られています。
始めて見る構造で仔細は分かりませんが、おそらくは当地の庄屋さんクラスの方のお住まいだったのでは???です。

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高く優美に組まれた石垣と、幅広の石段を設けた由緒ありそうなお家ですが・・・。

植木として植えられたモミジの大樹、屋根を覆いつくす勢いで成長を続けています。

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斜面を削り取り、石垣を積み、何代にも渡って増改築されたであろう、白壁のすてきなお家です。

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納屋の下を半地下(こなしや)とした、典型的なお百姓さん造りのお家です。

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古い集落は皆、木ノ下川の両岸にせり出す山の斜面を削ったひな壇につくられています。

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ここまで登らなくっても・・・って思うくらいの高所まで・・・。

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三高名産の赤煉瓦を積んだお家です。

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ここの煉瓦はこの家のお爺さんが積んだんだよ。って、教えて頂きました。

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三吉地区には白壁の建物を多く見ます。
むか~し(昭和30年代まで)、三高ダムの近くで石灰岩を採掘し、焼成工場が稼働していたと云いますので、そのせいかも・・・(*^。^*)です。

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土蔵の焼杉板に、「不二わた」「贈り物専門店ハリカ江能店」のブリキ看板が打ち付けてあります。

「不二わた」は「藤野綿業株式会社」が製造する布団綿の商標です。

藤野家は広島藩主浅野候が紀州和歌山から国替えとなった時に随伴、綿繰屋として創業し「富士屋」と称しました。
明治10年、新たに「藤野綿業」となって近代化をはかり英国製綿打ち機などの導入により一気に生産力を向上させました。

主力製品には、「不二わた」「天使綿」があり、本社工場(広島市東蟹屋町130番地)の他、広島県千代田、豊平、大分県、京都府、朝鮮半島、中国にも工場を持ち、昭和初期の頃は全国一の生産量を誇っていましたが、綿需要の変化などもあって昭和56年、廃業するに至りました。

ちなみに、「株式会社ハリカ」は東京都板橋区板橋に本社を置き、ハリカギフトチェーンの統括、カタログ販売とう、贈答用商品を扱う現役の会社です。
資本金9千万円、従業員180名(2016年)です。

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役所とか学校の先生を退役したお爺さんのお家?
大きな沓脱石が置かれ、気品のあるスマートな燈籠が建てられています。

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町屋造り?。
一般的な町屋造りは、居住空間や家人用の玄関は道路から見えない奥の方に置かれるのですが、商売用のアルミサッシ引き戸と同列に道路に沿って建てられており、とても贅沢な造りのお家です。

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明治のころ三吉村から中村の尋常高等小学校へと通う学童の通り道だった山道の先に大きな廃屋があります。

はるか遠くから大屋根が見えるのですが、山腹にポツント屋根だけしか見えないので、どの道を行ったら良いのか?わからずにいましたが、たまたま間違って?進んだその先に・・・

なんとその建物には看板が残っており「青少年研修??? 江能自然の森」と読めます。

「わしものぉ~、詳しいこたぁ~知らんがのぉ~、ずい分と昔に廃止され、職員は江田島青少年交流の家に移ったと聞いたがのぉ~???」って、たまたまお会いした方からの立ち聞き情報です。
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